字幕の裏にこの仕事ありステノキャプショナーロケ地を探して西へ東へロケコーディネーターどんな仕事? テレビ番組などで流れる字幕の打ち込みを行う仕事です。放送中の番組を視聴しながら、主に字幕入力専用の特殊なキーボードで文字に起こします。聞き取った内容は一字一句素早く、正確に入力する必要があります。「字幕速記者」とも呼ばれています。 現在、医療・福祉面での配慮や、災害時における緊急放送など、テレビにおける字幕放送は広く必要とされてきており、それに伴ってステノキャプショナーという仕事の認知度と需要は年々増えています。つくには? 専門の養成講座で2〜3年間、スピード入力の技術を学んだのち、字幕制作会社や速記事務所へ就職する人が多いようです。仕事においては集中力、判断力、国語力などが求められます。どんな仕事? テレビ番組や映画、雑誌などの撮影をスタジオ以外で行う時、撮影目的に合ったロケ地を探します。各種メディアで情報を調べ、多種多様な場所に足を運んで実際に確認し、さまざまな条件に適した場所の候補地を選定していきます。それ以外にも、人材・スタッフの手配、撮影時の行動・移動スケジュールの提案、撮影が決定後のロケ地との交渉や地元警察への許認可申請といった事務仕事など、さまざまな業務を行います。中には、海外に在住して、日本から来た制作スタッフと仕事をするフリーのロケコーディネーターも存在します。 つくには? 学校卒業後、専門のコーディネート会社や映像関連の制作会社などに所属して働きます。ロケコーディネーターとしてよい仕事をするためには、リサーチ力と交渉力は不可欠です。必須の資格などはありませんが、海外での仕事を行う場合の語学力と、ロケバスなどを運転する場合の大型運転免許などがあると心強いでしょう。関連学科 映画制作科/観光学科 など関連学科 キャプションライター養成科/ステノキャプショナー養成講座 などどんな仕事? 国内・海外の映画制作会社から、映画の上映権利を買いつけ、興行会社と交渉をし、公開する映画館を確保します。その後は映画の宣伝や広報を行い、映画の公開終了後も映像ソフト化、テレビ放映、動画配信などの際に宣伝などで活動します。 国内の大手映画会社では、制作・配給・興行の流れが一括管理されていますが、外国作品の場合、主に映画祭のようなイベントで買いつけます。買いつけ時の交渉力、海外の会社を相手にする際の語学力、配給先に映画の魅力を伝えるプロモーション力などが必要とされます。つくには? メジャーな映画会社の配給部か、インディペンデント系の映画配給会社に入社して、キャリアを積むのが一般的です。専門学校で映画について学んでおくこともよいですが、大学で見聞を広めたり、語学力を高めたりすることものちのち役に立ちます。関連学科 映画学科/マスコミ広報学科 などどんな仕事? 「マットペイント」とは、かつての実写映画における背景画など、描かれた「絵」の部分を指します。実写映画におけるマットペイントは本物かと見間違えるくらい緻密に描かれており、これを実写映像と合成し、リアルに見せる工夫がされています。このマットペイントを製作する人がマットペインターです。 現在では「デジタルマットペイント」として、パソコンのグラフィック系ソフトウェアを使ってCGと実写映像をデジタル合成することが主流です。マットペイントは背景などの映像を全てCGで作るより早く、安価に制作できるため、制作現場では常に優秀なマットペインターを求めています。 つくには? デザイン系の専門学校や美術系大学などで絵を学び、卒業後に映像・CG系の制作会社に入社するのが望ましいルートといえます。関連学科 CG映像制作科/ゲーム・CG学科 など映画を買って、映画館におろす実写映画の映像面に大きく貢献 映画を作る人たち53映画配給マットペインター
元のページ ../index.html#53