つくにはBooksNo5_2025
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業界の“今”を探ってみよう!19将来人口の予測●業界動向2023年に発表された「高齢社会白書」によれば、2037年には日本の総人口の約3分の1にあたる約3700万人が、65歳以上の高齢者になると言われています。それを受け、国でも看護師の就業者数の増加を進めていますが、まだまだ今後も看護師需要が高い状態は続くものと思われます。●主な企業・団体IMSグループ、赤十字病院グループ、国立病院機構、JA厚生連、済生会グループ●業界動向口腔ケアへの関心が高い現代社会において歯科衛生士は人気の職業ですが、以前から数の不足が指摘されており、業界のニーズは常に高い状態です。歯科衛生士は歯科医院から総合病院や保健所、歯科衛生士学校や企業の診療所などに勤務するなど、活躍の場が広い職業です。また、近年では介護老人保健施設における歯科衛生士のニーズも高まっており、5年以上かつ900日以上の実務経験があれば、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格試験を受験することができます。一方の歯科技工士もその数が減少傾向にあるといわれ、新しい人材が求められています。また歯科技工士は、一定の技術と経験を身につければ独立・開業できたり、海外で働く道も開けたりと、非常に自由度の高い職業でもあります。●主な企業ホワイトエッセンス、サンスター、グローマス、朝日レントゲン工業、アグサジャパン最新動向現在、日本では人口減少と超高齢社会化が急速に進行しています。経済産業省のデータによれば、2050年には日本の人口は約1億人までに減少し、働ける世代の人口比率も減少が加速していくと予測されています。特に看護・医療分野においては人材不足が長い間問題視されています。反面、業界の人材ニーズにおいては高い状態が当面続くものと思われます。(出所)国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」、総務省「人口推計(平成28年)」より経済産業省作成進む人口減少と超高齢化で心配される医療人材不足保育園・幼稚園業界看護師・准看護師の将来は?歯科衛生士・歯科技工士の将来は?看護・医療業界福祉・介護業界看護・医療業界

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