福祉の現場を支える人たち29介護福祉士(国家資格)介護職員実務者研修介護職員初任者研修求められるのは、めまぐるしい変化についていける人材か 介護福祉士の資格を取得するには、国家試験に合格する(※実務経験3年などの受験資格が必要)、もしくは介護福祉士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業するという主に二つの方法があります。 厚生労働省は当初2016年、介護福祉士養成施設に通う人が介護福祉士資格を取得する際に国家資格を義務付ける予定でした。ですがこの案は2022年度まで一度先送りとなり、さらに2020年6月の法改正によって2027年まで再延長されることとなりました。これにより、2017年から2026年までに養成施設を卒業した人には制度変更までの経過措置期間が存在し、5年間の期限つきで介護福祉士資格が与えられ、期限内に国家試験に合格するか、もしくは計5年間現場で勤続するかによって、正式な資格取得者となります(期限内に条件を満たさなかった場合は資格が失われます)。 また、介護・福祉の仕事は多岐にわたるため、関連する民間資格も多数存在します。認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として2015年から認証・認定を開始した資格で、介護能力だけでなく、他の関連職種(医師・看護師・福祉施設管理者など)との円滑な連携・協働スキルが求められます。例えばスマート介護士は2019年に創設された比較的新しい資格で、介護ロボットに関する専門的知識を持って現場で活用する知識が求められた結果誕生しました。 今後も需要が見込まれる介護業界は、このような新しい波が常に生じており、仕事のニーズについて広くアンテナを張っておく必要があります。介護員が介護福祉士を目指す場合のルート認定介護福祉士(民間資格)初任給例活躍の場関連資格お役立ちDATA□福祉事務所 □病院 □保健所□特別養護老人ホーム □児童相談所●社会福祉士 ●社会福祉主事任用資格●ケアマネジャー ●介護福祉士●精神保健福祉士 etc.約20.8万円〜27.5万円(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」)※大卒/専門卒対象福祉の現場を支える人たち介護福祉士国家資格に注目!介護福祉士養成施設卒業者への国家試験義務付け、2027年まで新しい民間資格も登場
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