福祉の現場を支える人たち33介護保険認定を専門的に担当する調査員。どんな仕事? 介護が必要な高齢者の認定のために訪問調査をしたり、認定後は要介護者、要支援者に応じたサービスが利用できるよう、市町村やサービス業者、施設の調整をしながらケアサービスプランを立てたりする仕事を担います。介護保険施設やケアプランを作成する事業所には、必置義務のある重要な仕事です。つくには? 医療系国家資格業従事者または介護、相談業務等の実務経験者で、実務研修を修了して取得します。介護保険施設やケアプラン作成機関のほか、シルバー産業や医療機関などからも求人があり、幅広く活躍できます。関連学科福祉学科、介護福祉学科 など高齢者だけでなく、その家族にとっても必要な介護保険に関する専門家です。どんな仕事? 認定調査員の仕事は、要介護認定の元になる認定調査を行うことです。高齢者の自宅や入所中の施設等を訪問し、調査項目に従って、心身の状態を聞き取り、確認等を行って調査票にまとめます。実際に申請者の状態を目の当たりにして、要介護認定度は給付の度合いにも関わりますので、とても重要な仕事です。つくには? 募集の資格要件は、ケアマネジャーとしているところが多いようです。しかし自治体によっては、ケアマネジャー以外にも保健師、看護師、社会福祉士、介護福祉士などいろいろな資格が挙げられており、老人福祉や医療に関する知識が求められるようです。関連学科社会福祉科、介護福祉学科 など関連学科建築学科、インテリアデザイン科、福祉環境学科 など誰もが暮らしやすい空間を創造します。どんな仕事? 精神に障がいを持つ人の社会復帰についての相談や補助業務に従事する専門資格です。精神障がいの治療中、または精神障がい者社会復帰施設を利用している人を対象に、退院後の生活や就労、各種給付制度など、社会復帰に対する様々な相談に応じます。職業としては「メンタルヘルスソーシャルワーカー」と呼ばれる場合もあります。つくには? 保健福祉系の大学で指定科目を履修して卒業する、保健福祉系短大や専門学校で指定科目を履修し、一定の実務経験を経るなどルートは様々ですが、いずれにせよ精神保健福祉士の国家試験を受けて合格すれば「精神保健福祉士」を名乗ることができます。関連学科心理福祉学科、医療福祉学科 など利用者の環境をトータルにサポートする福祉住環境コーディネーターどんな仕事? 高齢者や障がい者の住宅内での事故防止や、使いやすくて住みやすい住宅環境を提案するアドバイザーです。居住する人、同居する人それぞれに配慮し、医療・保健・福祉・建築などの専門知識と技術を駆使して、バリアフリーな住居環境を造り出します。つくには? 東京商工会議所が実施する検定試験に合格して資格を取得します。3級〜1級があり、仕事に活かすには2級が目標となります。福祉関連施設だけでなく、民間の建築・設計・リフォーム会社など、活躍の場は多彩です。介護保険制度で誕生したサービスプランの専門家介護支援専門員(ケアマネジャー) 高齢者を訪問して要介護度数等を測る精神保健と社会復帰のエキスパート介護認定調査員精神保健福祉士
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