○任どんな仕事? 福祉事務所、社会福祉協議会、児童相談所、その他の社会福祉施設などで子供たちを保護、育成したり、病気や心身の障がい、貧困などによって社会的な保護や援助を必要としている人たちと直接ふれあい、相談・指導し、身の回りの世話を行ったりします。地域と密着し、そこに暮らすさまざまな悩みを抱える人たちを支援していく、やりがいの多い仕事といえます。つくには? まず、地方公務員であることが前提条件となります。その上で、都道府県や市町村にある福祉事務所のケースワーカーなどとして任用されることで、社会福祉主事となります。任用されるには「社会福祉主事任用資格」が必要であり、任用資格は厚生労働大臣または都道府県知事が指定する特定の養成機関や講習会などで学び、取得します。関連学科こども学科、児童教育学科、人間福祉学科 などどんな仕事? 耳が聞こえる健聴者と、聴覚に障がいのある方のコミュニケーションを、手話の技法を使って円滑にとれるように援助するのが、手話通訳士の仕事です。つくには? 厚生労働大臣指定の「手話通訳士試験」(聴覚障害者情報文化センター実施)に合格して取得します。受験資格は20歳(受験日に属する年度の3月末日までに20歳に達するものを含む)以上。近年は、自治体でも手話講座が開催されているので、基本を学んでから合格を目指すのがいいでしょう。民間検定では「手話技能検定」があり、7級〜1級の区分で検定試験が、年2回実施されています。関連学科特にないが、講座を受けて資格を取得福祉の現場を支える人たち35※ =特定の職業ないし職位に任用されるための資格常に求められる特殊技能が手話通訳。どんな仕事? ストレス社会の現代、さまざまな理由から孤独感、孤立感を抱える人が増加傾向にあり、早期にメンタル不調を予防し、生きがいを持つための「対話」が望まれています。精神対話士は孤独感や不安感、心に悩みを持つ人に寄り添い暖かな対話で精神的な支援を行う、心のケアの専門職です。つくには? 一般財団法人メンタルケア協会認定の講座では、メンタルケア論、人間論、死生論、心理対応論、生命倫理など幅広い分野を学び、5日間全15回の基礎課程を修了すると「メンタルケア・スペシャリスト」に認定。その後希望者は実践課程を経て報酬を得て活動する同協会資格の「精神対話士」を目指します。活動の場は学校、企業、老人ホーム、病院、自治体、被災地、個人などです。関連学科介護学科、心理学科 などどんな仕事? 介護現場では、レクリエーションの需要は高まる一方です。しかしレクリエーションを専門に学ぶ機会は少なく、多くは介護者のセンスやテクニックによって左右されやすいのも事実です。そんな中、注目されている仕事がレクリエーション介護士です。自分の趣味・特技を活かし、アイデアや着眼点によって、高齢者に喜ばれるレクリエーションを提供します。つくには? テキスト、DVDを使って在宅で、また認定講座を提供している大学や専門学校などに通学し学びます。添削課題をクリアし、試験に合格すれば資格を取得できます。介護福祉士とは違い、レクリエーションに特化した補助的な資格となりますが、高齢者一人ひとりと向き合い、最適なレクリエーションを提案することで、生きがいのお手伝いをします。介護現場や在宅介護での活躍が期待されています。関連学科介護福祉学科 など一般財団法人メンタルケア協会 TEL:03-3405-7282地域と密着し、多くの人を支援する聴覚に障がいを持つ人を支援するメンタル不調を早期に予防施設利用者、要介護者に笑顔を届ける社会福祉主事○任手話通訳士レクリエーション介護士精神対話士
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