つくにはBooksNo5_2025
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健康系の仕事で活躍する人たち53健康を守る運動プログラムを指導健康運動実践指導者スポーツ分野を支える専門医どんな仕事? 健康の維持・増進を目的に作られた運動プログラムに沿って、スポーツ系施設、医療系施設、介護・福祉施設、学校などでジョギングやストレッチングの実践的指導を行います。トレーナーやインストラクターのように、正しい体の動かし方を指導するスキル以外にも、医学や運動生理学の基礎知識なども求められる仕事です。つくには? 健康運動実践指導者の資格を取得するには、(財)健康・体力づくり事業財団の主催する資格の養成講座を受講し、認定試験に合格する必要があります。受講資格は、運動指導の経験を3年以上積む、または体育系課程のある大学・短大・専門学校等で学び、卒業することで得られます。関連学科体育学科、スポーツ健康学科 などどんな仕事? プロ・アマを問わずスポーツを行う人やアスリートを対象とする、スポーツ分野専門の医師です。業務内容は患者の診療や怪我の治療にとどまらず、健康管理に心理ケア等の各種サポート、競技会やスポーツイベントにおける医事の運営、さらに実績のあるドクターは選手専属のドクターとしてより広い舞台で活躍できます。つくには? まずは医師になるため大学の医学部を卒業し、医師国家試験に合格して医師免許を取得します。そこからスポーツドクターとして活動するには「日本医師会認定健康スポーツ医」「日本スポーツ協会公認スポーツドクター」「日本整形外科学会認定スポーツ医」の3資格のうちいずれかを取得する必要があります。(最後の一つは日本整形外科学会会員のみ取得できます)関連学科医学科 などどんな仕事? 保健・医療関係者と連携しながら、生活習慣病の予防や健康の増進を目的とした運動プログラムを作る仕事です。プログラムは運動する人一人ひとりの健康状態や状況を把握し、それぞれに適するよう調整します。健康運動実践指導者と名前は似ていますが、健康運動指導士は運動プログラムを作成し、健康運動実践指導者はそのプログラムに基づいて指導を行います。主にスポーツ系施設、病院、保健所などで働きます。つくには? 健康運動指導士の資格を取得するには、健康運動指導士養成講習会を受講し、認定試験に合格する必要があります。受講資格の取得には、体育系課程のある学校を卒業することが近道です。それ以外では、管理栄養士や保健師などの資格保持者も該当します。関連学科      スポーツトレーナー学科、健康栄養学科 などどんな仕事? 特別養護老人ホーム等の介護系施設で、心身の機能回復が必要な人に機能訓練やリハビリのサービスを提供します。その際、利用者一人ひとりとしっかり話し合い、個々に合わせた機能訓練のプランを立案し、実行していきます。機能訓練指導員は、介護施設に必ず1人以上配置することが定められており、高齢化の進む現代社会において需要の高い職業といえます。つくには? 仕事に就くための専門資格はありませんが、看護師・准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師のどれか一つを所持している必要があります。関連学科児童福祉学科 など個々に適した運動プログラムを作成心身回復めざしてリハビリプランを作成スポーツドクター健康運動指導士機能訓練指導員

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