つくにはBooksNo6_2025
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小学校での英語必修化により需要高まる現地で使える「生きた英語」をマスター英会話インストラクターどんな仕事? 現地の学校教育を受けた海外生活経験の豊かな人や、イギリスやアメリカなどの大学院に留学して専門の英語教育を修得した人に高い期待が寄せられています。英会話インストラクターは、海外や国内で実際に役に立つ「生きた英語」を教えます。英会話インストラクターのほとんどは、時間ベースでの契約講師や派遣講師、嘱託、専属講師などのかたちで自分が担当するコースの授業時間だけレッスンするのが一般的です。つくには? 免許や資格は必要ありませんが、英会話教室によっては採用テストとして筆記テストやスピーキングのテスト、ティーチングの実技テストを課すところもあります。またほとんどの教室が研修システムをもっています。高い英会話能力と基本的な文法・単語力が必要で、講師の多くは留学を経験しているようです。関連学科どんな仕事? 小学校において、担任教員と連携しながら英語の授業を行い、体を動かす遊び感覚または簡単な英会話などで英語に親しみを持つことができるように指導します。2020年より、小3から、英語が必修化、小5から正式教科となり、小学校英語教員育成は急務になっています。つくには? 「教員免許」は特に必要ありませんが、英検2級程度の英語力が求められます。NPO小学校英語教育推進協議会(J‐SHINE)の認定する「小学校英語指導者」の資格を取得すると、J‐SHINEのホームページに氏名などの登録情報が掲載され、小学校の関係者が採用試験の連絡をしてくる場合があります。また、自治体で養成講座を開講している地域もあり、講座の受講を経て職に就くケースもあります。どんな仕事? 近年日本に滞在する外国人が増えつつあり、日本語教師のニーズは高まっています。日本語教師は、国内で在日外国人に日本語を教える仕事と、海外で現地の人に日本語を教える仕事があります。言葉だけでなく、その意味や用途などについても教えるため、日本の文化や歴史などの深い知識も必要です。つくには? 必須の資格はありませんが、公的機関で働く場合は、相応の学歴・資格などの採用条件がつく場合があります。国内の日本語学校では、日本語教育能力検定試験合格や、新たに創設された国家資格「登録日本語教員」取得が採用の目安になる場合が多いようです。関連学科 関連学科児童英語教育科、国際英語学科、総合英語学科 など外国語学科、国際交流学科、英語学科、国際コミュニケーション学科 など総合英語学科、国際英語学科、英語学科 など外国語学科、国際交流学科、英語学科、国際コミュニケーション学科 など外国人増加でニーズ高まる学生数が増え、注目集まる教育の仕事を支える人たち53小学校英語教師日本語教師海外大学日本校現地講師どんな仕事? 文部科学大臣が指定する海外大学の日本校とは、日本で卒業することができる海外の大学・短大(大学院は除く)は9校(2024年5月時点)。その形態・システム及び運営方法などは各々の学校により詳細は異なりますが、大部分の学校では、区切りのいい年次または課程修了時から海外の本校へ行くことのできるプログラムを組んでいます。そこで働く講師の仕事は、本国と日本とを結ぶ役目を担っています。当然ながら、教育システムは“本国式”であるわけですから、本国の大学教育というものをよく理解し、かつ日本人学生の個性も尊重できる姿勢が望まれます。関連学科

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