どんな仕事? 海外企業との取引の重要性が日本では年々増しており、特に急激な経済成長をとげている中国をターゲットにしたビジネス戦略の必要性は高まるばかりです。このように経済のグローバル化が急速に進展するなか、輸出入の手続きを請け負うのが貿易実務者です。 海外との取引では、国内取引とは異なるルールや、時にはリスクがあります。貿易実務者は、通関手続きに必要な申告書の作成以外にも、マーケティング調査、契約交渉、保険、通関など、幅広い業務を受けもちます。つくには? 特に必要な資格はありませんが、「貿易実務検定」など、貿易関連の資格を取得して、貿易実務についての知識とスキルなどを身につけておくと良いでしょう。関連学科どんな仕事? 企業間の国際ビジネス取引が活発になればなるほど、国際法律業務は重要になります。進出先の国や地域の法律や慣習を扱うため、その国の国際情勢や歴史、文化に関する理解が必須です。 国際法務スタッフは、国際法律業務と法律英語の修得が必要で、特に英文契約に関する専門知識が求められます。 これからは国際合併契約、海外代理店契約、クレーム処理、海外取引の法的手続きなど、国際ビジネスにおけるさまざまな国際契約がますます重要になるので、国際法務スタッフが注目されています。関連学科どんな仕事? 直接海外まで赴き、衣料品や雑貨、ブランド品、美術品などの商品を選定し、どのような商品を仕入れればいいのかを考え、実際に買い付けます。それには、販売計画や顧客・消費者の購買意識、流行の変動など、マーケティングや販売について精通していることが大切です。つくには? 流通業界、アパレル業界、または専門性が高い業界などは、まずその企業に就職し、買い付け部門で経験を積むことです。フリーとして活躍したい場合は、企業での経験期間中に人脈を広げ、買い付けた物を扱ってくれる取引店をまず確保する必要があります。関連学科関連学科国際ビジネス学科、外国語学科 など国際経営学科、国際ビジネス学科 など貿易学科、国際経済学科、国際ビジネス学科、外国語学科 など貿易学科、国際ビジネス学科、国際関係学科、外国語学科 など世界情勢に敏感であることが大切国際契約の増加で活躍の場が広がるインターネットによる通販も増加ボス直属の国際秘書貿易の仕事を担う人たち55貿易実務者国際法務スタッフ海外バイヤーバイリンガルセクレタリーどんな仕事? バイリンガルセクレタリーとは、外資系企業などで業務をこなす国際秘書です。日本の大手企業の秘書業務は、社長室、秘書室、総務などに配属されチームで仕事をすすめるケースが多いようですが、外資系企業の場合は、外国人のボスに直属して、ひとりで秘書業務をこなすケースがほとんどです。 ですから、自分とボスの仕事の進め方を独自に工夫する必要があります。要求される語学力は高く、英語以外に得意な言語も持ち合わせているようなトライリンガルとしての素養も場合によっては必要とされます。
元のページ ../index.html#55