どんな仕事? 日本政府は、開発途上国に各種分野の技術協力専門家を派遣しています。これらの専門家は、当該国の経済・社会開発の担い手となる人材の養成に協力することになります。 これらのなかで、最もよく耳にするのが「青年海外協力隊」でしょう。青年海外協力隊事業は、政府関連機関である国際協力機構(JICA)内の青年海外協力隊事務局が、その業務を担当しています。主にアジア、アフリカ、中近東、中南米などの開発途上国へ派遣され、自分の専門技術・技能を活かして、開発の技術協力に努めます。関連学科 国際関係学科、国際交流学科 などどんな仕事? 国際公務員とは国際連合やその専門機関に勤める職員のことです。国際公務員は国際機関や事務局などで、各種プロジェクトの作成・運営・管理・監督などにあたります。 担当する仕事の内容は、開発途上国への技術支援、難民の救済、教育の普及など、さまざまな分野にわたります。いかなる国や地域に配属されようとも、公平・中立な立場で任務を遂行することを使命とするワールドワイドな仕事です。つくには? 国際公務員の対象は、全世界におよぶため、採用されるのは非常に難しいのが現状です。外務省が年に1回実施しているアソシエート・エキスパート制度に応募するのが、比較的合格の可能性が高いといえるかもしれません。関連学科 国際関係学科、国際交流学科 などどんな仕事? 日本と国交を結んでいる国は、日本に大使館や領事館、観光局などの機関を置いています。こうした在日機関には、大使をはじめとする外交官や、その他の政府職員が勤務していますが、すべてを本国から派遣しているわけではありません。現地(日本)採用のかたちで、数多くの日本人が働いています。 国によって規模や日本人の数、そして仕事内容もいろいろですが、主にセクレタリーやタイピスト、受付といった仕事が中心となります。つくには? 募集は、欠員募集のケースが一般的です。募集方法は、各国の大使館等などのホームページやジャパン・タイムズなどの英字新聞での公募です。これらをこまめにチェックして、応募しましょう。関連学科 国際関係学科、外国語学科 などどんな仕事? 国連や政府関連機関とは違った立場から国際協力を行うのがNGOです。NGOとは、地球的規模の問題から地域の身近な問題まで、あらゆる社会問題の解決に、非政府・非営利のスタンスで取り組む市民主導の国内・国際組織の総称です。 国際協力の分野で活動するNGOは、主に各国政府や各国際機関からの支援・援助が届かない地域、社会的に弱い立場に置かれている人々へのサポート・ケアを行います。その活動は主に①開発支援②環境保護③人材擁護④平和問題などに分かれます。つくには? 職員採用に関しては、その大部分が欠員募集、または事業拡大に伴う不定期採用であることが一般的です。関連学科 国際関係学科、国際交流学科、 英語学科、外国語学科 など (2023年3月現在)国境の壁を越え、世界に貢献する累計46,640人、93ヵ国の実績働く大使館等の自国語がわかるのがベター市民が主導の非営利組織56国際協力・交流の仕事を支える人たち国際公務員青年海外協力隊在日公館職員NGO職員
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