つくにはBooksNo7_2025
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36ネットワーク・インフラの仕事を担う人たちより良い通信環境をつくる移動体通信(モバイル通信)エンジニアと良いでしょう。また、ネットワークや情報システムを使用した犯罪行為に対抗していくため、高度な技術の習得はもちろん、法律に関する知識を学ぶことも大切です。昨今では、セキュリティへの関心の高さから「情報セキュリティマネジメント試験」や「情報処理安全確保支援士試験」などの関連資格も多くあるため、取得しておくと有利です。関連学科ネットワークセキュリティ科 などどんな仕事? 移動体通信とは端末が移動できる通信のことで、主に携帯電話、スマートフォン、モバイルノートパソコンやタブレットのことを指します。移動体通信エンジニアはそれらの通信環境や基地局などの設備の保守・管理・設計・開発を行います。例えば、1つの基地局から電波が届く範囲である“セル”の配置を検討する作業。この作業では、どこに基地局を作れば効率よく通信が出来るかを設計します。今後も新たな通信システムの登場が続きますので、需要の増加が見込まれる職業です。つくには? 大学・短大・専門学校などで電気・電子工学関連分野を学んでいると有利でしょう。関連する資格として、陸上特殊無線技士(1級〜3級)や電気通信主任技術者、工事担任者があり、取得していると業務の役に立ちます。関連学科電気工学科/情報通信工学科 などを行います。仕事内容は、下記の通りです。「企画」セキュリティ診断・ヒアリング「設計」サーバー、ネットワーク、クラウドなどのセキュリティ課題を解決する設計書を作成する「実装・テスト」設計書に基づき環境を構築し、模擬的にサイバー攻撃をして脆弱性検査を行う「運用・保守」障害対応やアップデートを行う 企画から保守までその業務は多岐にわたるため、多くの専門知識が求められます。また、セキュリティに関する最新情報の知識も必要です。つくにはどんな仕事? クラウドシステム内全般の作業を行います。具体的には、クラウド上のネットワークの設計・構築、クラウド上で動作するシステム環境の構築(ソフトウェアの導入、仮想サーバーの作成、データベースの構築など)、クラウドの運用保守が挙げられます。これらの作業は全てクラウド上で行われるため、従来のインターネット構築で行うケーブル配線のような物理的な作業は必要ありません。しかし、近年は従来の方式であるオンプレミスからクラウドに移行する企業が多いので、オンプレミスの知識は必須です。つくには? 大学・短大・専門学校などでインターネットやサーバー、クラウド、ミドルウェアの知識を学ぶと良いでしょう。また、プログラミングスキルがあるとシステム構築の自動化に役立ちます。関連学科ネットワークセキュリティ科 などセキュリティシステムの構築から運用まで 企業のインターネット環境や社内サーバーを守る仕組みの構築と運用どんな仕事セキュリティに関する専門知識を学ぶ 大学・短大・専門学校などで、セキュリティ運用、ファイアウォール、コンピュータウィルスなどの知識や技能を学んでおく増える不正アクセスを防ぎ“情報”を守るクラウド化でDXを後押しするクラウドエンジニアセキュリティエンジニア

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