つくにはBooksNo8_2025
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権流作の著金お①②著作権のお金の流れ271.原盤印税 12〜16%4.流通45%3.レーベル分33〜37%製造費宣伝販促費管理費 等①原盤制作者分②アーティスト分1%〜2.著作権使用料6%音楽出版社作詞家作曲家CDの利益25〜27%(参照 日本音楽制作者連盟発行「音楽主義」)※インディーズレーベルの場合は、自由度が高いので、さまざまなケースが存在します。また、アーティスト分の印税などは契約ごとに変動する場合があります。 みなさんがCDショップでCDを買ったり、ネットを通じて楽しむ音楽はアーティストやミュージシャン、作詞・作曲家たちの創作物であり、創作された楽曲は著作権によって保護されています。楽曲を聴いたり、放送するためには著作権使用料を支払わなければなりません。 1枚のCDが売れると、アーティストには著作権使用料に基づく印税が分配されます。分配額は演奏者と作詞・作曲家、著作権管理者(音楽出版社など)によって異なりますが、アーティストは印税収入によって創作活動を続けることができます。 ここでは、将来音楽の仕事につきたいみなさんに、著作権に関する基本的な知識を紹介しながら、普段聴いている楽曲の著作権やお金の流れについて説明します。 1.原盤印税(12~16%)原盤印税とは、CDの原盤を作った制作者(レーベルや原盤制作会社)に支払われる印税のこと。(360円~480円)原盤印税の内訳は、①原盤制作者分②アーティスト分があり、アーティストの取り分は全体の1%~(30円~)です。また、プロデューサーが印税契約の場合は、この原盤印税から支払われるのが一般的です。2.著作権使用料(6%)著作権使用料とは、JASRAC(日本音楽著作権協会・著作権管理事業者のこと)に支払われるお金のこと。(180円)そこから、音楽出版社・作詞家・作曲家に著作権使用料が分配されます。ちなみに、音楽出版社とは、楽曲のプロモーションを行っている会社のことで、1曲に対して複数の会社が受け持っていることが多くあります。3.レーベル分(33~37%)レーベル分は、CD代から他の全てを差し引いた分が支払われます。そこから、製造費や宣伝販促費、管理費などを引いて残った分が、レーベルの利益になります。なお、今回の場合はレーベルが原盤を制作していない場合なので、レーベルが原盤を制作した場合はこの部分も変わります。4.流通(45%)ここで言う流通とは、問屋やCDショップのことです。このうち、小売店であるCDショップの場合、CD1枚分の利益は価格の25~27%(750円~810円)になります。3,000円のCD1枚売れるといくらもらえるの?〜メジャーレーベルの場合(一例)〜知っておきたい!!のれ

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