???つくには34音楽を表現する仕事関連学科演奏学科 などどんな仕事どんな仕事演奏を通じて広報活動を行う 音楽隊は主に全国各都道府県の警察、消防、自衛隊(陸・海・空)にあります。主な目的は、国家行事や式典、国賓来日の際の演奏、オリンピックや国体など競技会での演奏、広報活動(警察は防犯・交通安全、消防は防火・防災)、自衛隊は広報活動のほか士気高揚など独自の目的で構成されています。最近では定期的にコンサートや演奏会を行っている音楽隊もあり、広く市民の目に留まる活動も増えてきました。 自衛隊には航空5カ所(中央1・地域4)、海上6カ所(東京1・地方5)、陸上21カ所(中央1・方面5・師団旅団15)の音楽隊のほか、各駐屯地にもクラブ活動の音楽隊を組織するところがあります。伝統の未来を担う和楽器演奏者 歌舞伎や能楽、文楽、寄席囃子(よせばやし)など日本の伝統芸能の舞台では多くの演者・演奏者が活動しています。歌舞伎の大看板(主役)を務められるのは、梨園という代々の家系の役者に限られていますが、脇役や歌舞伎音楽(竹本・鳴物・長唄)の奏者は現在、国立劇場の養成所で学び、多くの修了生が歌舞伎の舞台で活躍しています。 国立劇場養成所ではその他にも能楽三役(ワキ方・囃子方・狂言方)、文楽の技芸員(太夫・三味線・人形)などを不定期で募集、養成しています。 また民謡や、最近は若い人にも人気のある津軽三味線などの演奏で活動する人もみられます。邦楽の演奏以外にも、テレビやドラマの効果音収録などの裏方から、ミュージカル、ポップス演奏などの表舞台で幅広く活躍する機会をつかむこともできます。一部を除き通常業務もある 音楽隊員を希望しても、まずは警察官、消防官、自衛官の各採用試験に合格することが必要になります。そして他の職員と一緒に一定期間の基礎教育と訓練を受けなければなりません。その後、音楽隊の希望者は試験を受けて合格し入隊となります。しかし、必ずしも希望する楽器の採用試験があるとは限らないこと、中央と各地域では音楽隊の規模や業務内容が異なるため、中央の音楽隊を除いて演奏活動以外の仕事と兼務であることも事前に承知しなければなりません。 また、最近は音楽大学出身者も多くみられますが、高校の部活動経験で入隊する人もいるようですので、まずは希望する地域の音楽隊の演奏を実際に聴いてみることも大切です。まず舞台の演奏を聴いてみよう 歌舞伎、能楽、文楽、寄席囃子に関しては、東京の国立劇場の養成所が一般に門戸を開放していますので、ホームページなどで募集を行っているかなど確認が必要です。年齢制限や男子限定、2年に1回の募集などのジャンルもありますので、注意してください。文楽研修は大阪の国立文楽劇場、能楽研修は東京の国立能楽堂でも問い合わせ窓口があります。また当然のことですが、事前に興味のある伝統芸能の舞台を実際に観て、肌で感じることも大切です。 津軽三味線に関しては全国コンクールが毎年約7カ所で開催されます。年齢別に分かれて審査されることが多く、ほとんどの出場者は師匠に師事して日々練習を行っています。全国コンクールで好成績をあげると多くの関係者の目に留まり、次のステップにつながることもあります。民謡も同様です。まずは実際にコンクールなどに足を運んでみましょう。関連学科和楽科 など伝統芸能伝承者(能楽・文楽)音楽隊奏者?つくには演奏活動がおもな業務の公務員職公的機関で人材養成もある
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