つくにはBooksNo8_2025
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???つくには?つくには40音楽を創る仕事関連学科音響学科、サウンドクリエイト学科、サウンドテクニック学科 などまず専門技術を学ぶ マスタリングには専門の技術・ノウハウが必要で、音のゆがみを逃さず、全体の調和をとることができるようになるセンスとすぐれた聴覚が必要です。そのため、これらの技術を学べる学校などを選択し、スタジオや製造工場を有するレコード会社などで助手としてはじめるのが一般的です。関連学科音響技術科、録音・PA技術科 などどんな仕事どんな仕事魅力あるサウンドに仕上げる さまざまな音響機器を駆使して、それぞれバラバラに収録した音を、一つの作品に仕上げていく仕事です。鋭い音感、音響機器を自在に操れる技術、繊細な感性、集中力、持続力が必要となります。最近では、音響関係の新鋭設備・機器の導入で、需要は拡大しています。 試行錯誤が繰り返されるので、妥協を許さず納得いくまで地道な作業を重ねていける人が信頼されるレコーディングエンジニアと言えるでしょう。専門学校→アシスタントが一般的 レコーディングスタジオでは、採用の9割を専門学校卒が占めるといわれています。スタジオに就職してアシスタントエンジニアからチーフに昇格するまでは、早い人でも数年かかります。最初は辛抱が必要です。仕事を通じて積極性楽曲を製品として完成させる ミキサーが調整した曲は、通常1曲ずつ完成させていくため、完成した曲はCD全体の音量や音質に差が生じてしまいます。 そこで、CD全体の音量や音質のバランスをとり、曲順の通りに楽曲を並べ、曲間の時間を決めてマスターテープを作る作業がマスタリングエンジニアの主な仕事です。CDを生産する際、このマスターテープに録音されたデータをもとに大量生産されていきます。この作業は、CD生産だけでなく、音楽配信の場合でも必要になります。 最近はデジタル機器による手軽な音源制作が可能になりましたが、楽曲を製品として完成させるには、マスタリングエンジニアの役割が大きくなっている現状があります。ソニー・ミュージックソリューションズの工場でアナログ(LP)盤生産が復活するなど、新たな技術の継承も鍵となっています。や意欲があるところをアピールできると、それだけ早くディレクターやアレンジャーから仕事を任され、活躍のチャンスが広がることもあります。現場はとても忙しいため、労働時間は長くなることも珍しくありません。音の素材をつむぎ音楽を生み出すレコーディングエンジニアCDの出来を左右 アナログ盤復活でも注目マスタリングエンジニア

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