つくにはBooksNo9_2025
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●業界動向加工食品の市場は徐々に回復傾向にあります。新型コロナウイルス感染症がインフルエンザと同等の5類感染症に移行され、外食の機会が急増しました。また内食の人気は続いており、なかでも調理済商品の需要が高くなっています。一方でエネルギー価格や穀物価格の高騰、さらに日本の円安などで加工食品を中心に値上げが続いています。●主な企業山崎製パン、日清食品ホールディングス、ニチレイ、ハウス食品、マルハニチロ●業界動向近年の業界規模はほぼ横ばいで推移していますが、消費者の健康ニーズの高まりから、減塩や無添加調味料の開発、使い勝手のいい密封容器を使用した商品などが増えています。また、海外展開を始めている企業もあり、世界的にスパイスの需要が増加している中で、新たな市場の開拓が必要となってきます。●主な企業日清オイリオグループ、キッコーマン、DM三井製糖ホールディングス、味の素、ミツカングループ●業界動向飲料の品目別生産割合は茶系飲料が最も多く、次いでミネラルウォーター類、炭酸飲料、コーヒー飲料等、果実飲料、スポーツ飲料、紅茶が占めています。近年では健康志向を求める消費者のニーズに合わせて、免疫力向上や生活習慣病予防、睡眠の質の向上などに対応した商品が売り上げを伸ばしています。●主な企業コカ・コーラボトラーズジャパン、伊藤園、アサヒ飲料、サントリーホールディングス●業界動向コロナ禍により飲食店向けの商品の売り上げが落ち込んだ一方で、家庭用商品の販売は堅調な状態が続いていました。現在は規制がなくなり、飲食店の売り上げも回復に向かっています。2026年にかけて酒税が一本化され、ビールが減税、発泡酒や新ジャンルの酒類が増税となり、ビールが人気の新ジャンルにどう食い込めるか注目です。●主な企業キリンホールディングス、サッポロホールディングス、宝ホールディングス、霧島酒造業界の今を探ってみよう19●外出の機会が増え、食品業界も回復傾向●健康志向の商品が人気加工食品の将来は?調味料などの将来は?飲料の将来は?酒類の将来は?

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