美大合格者体験談

美大合格者体験談_2022年度卒業

東京都目黒区にあるトキワ松学園高等学校から、合格者体験レポートが届きました。この年度の生徒さんは、中学3年の3月にコロナによる臨時休校宣言を受け、高校進学後も感染者数が増えるたびに行動制限がかかり、自由な高校生活を送ることが難しかった年代です。
そんななかでも逞しく過ごしたトキワ松学園の生徒さんの、頼もしい体験談をご紹介させていただきます。是非ご覧ください。

トキワ松学園高等学校 美術デザインコース
安藤 結彩さん
進学先:東京造形大学 造形学部 デザイン学科 アニメーション専攻

安藤 結彩さん01

─高校3年間を振り返ってみて、どのような高校生活を過ごしていましたか?

周りは優しい人から厳しい人まで良い人ばかりで遊ぶ事も学ぶ事も楽しい高校生活をすごしました。

─この学校に進学を決めた理由を教えてください。

アニメを作る仕事に興味を持ち、アニメーションについて深く学びたいと感じたからです。また、3Dプリンターやカメラまで色々な機材が専攻領域の関係なしに使える所、教授の方々がフレンドリーで優しいと思ったからです。

─入試対策としてどのようなことを取り組みましたか?苦労したことや時間がかかったことがあれば教えてください。

高校三年生の春頃から美術予備校に通いだしました。最初は一般型入試対策のため、週五日でデッサンや色彩等先生方にしごかれていたので苦しかったです。しかし、学校推薦型の受験を決めてからのポートフォリオ制作や面接用の作品作りは多くの時間を費やしましたがとても楽しかったです!

─入学後にチャレンジしたいことはありますか?

面接用の作品で初めてのA1サイズの大きな平面作品を制作したので、大学ではより大きなキャンバスに絵を描きたいと思っています。

─将来の目標・ビジョンはありますか?

アニメ関連の仕事やデザインの仕事に憧れてますが、IT系の企業にも進めるようパソコンの知識を在学中に蓄える予定です。

─来年受験をする高校生へ向けてアドバイス・メッセージをお願いします。

自分の今までの努力や実力、自分にしかない良さに自信を持って受験に挑んでください!


トキワ松学園高等学校 美術デザインコース
金子 実鈴さん
進学先:東京造形大学 造形学部 デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻

金子 実鈴さん01金子 実鈴さん02

─高校3年間を振り返ってみて、どのような高校生活を過ごしていましたか?

私はトキワ松学園に通うまで、ここまで美術に取り組んだ事がなかったです。それまでは趣味程度の取り組みだったので、高校に入学した時は周りの子は画塾に通っていたり、中学の頃美術部だった子ばかりで、私はせっかく大好きな美術を学ぶために高校に入ったのに周りの子の作品のクオリティの高さに自信を無くして全然楽しめなくなってしまいました。
それでも、せっかく好きなことができるのだから今の自分にできることをしようと、3年間色々なコンクールに出品したり、授業での作品制作に全力を尽くしました。また、色々な作品をみて勉強したいと思い、興味のある美術展や個展には休みを使ってたくさん行きました。
その甲斐あって、大の苦手だったデッサンも少しは描けるようになり、デザインする時の考えが柔軟になったと思います。2年生で出品したコンクールにも入賞することが出来ました。
私の3年間は自分と美術に向き合って戦った3年間でした。

─この学校に進学を決めた理由を教えて下さい。

私は3年間、美術の授業でたくさんの作品を制作していく中でテキスタイルデザインにとても興味をもち、制作中もデザインしていてとても楽しかったのを覚えています。
大学を決める際に考えたのは、どの大学もテキスタイルデザイン学科に進学すると、布について深く学んでいきますが、私自身は布についての研究はもちろん、テキスタイルを使ってのパッケージデザインやポスターのデザインなど、様々な表現分野に挑戦していきたいと考えていたので、なかなか大学選びは決まりませんでした。
最終的に造形大学に決めた理由は、ハイブリッド科目という制度によってテキスタイルとグラフィック系の学びがともにできて、私の希望にピッタリな進路先だと思ったからです。

─入試対策としてどのようなことを取り組みましたか?苦労したことや時間がかかったことがあれば教えてください。

私はポートフォリオ作りにとても力を入れて取り組みました。3年生の春休みから夏休みにかけて作品を増やしたり、ページを制作したりと自分が納得するポートフォリオになるように頑張りました。
大学の先生方は、当然のことながら私自身のことは1ミリも知らないので、少しでも私のことを分かってもらおう、知ってもらおうと、自分は何が得意なのか、何ができるのか、どういうことが好きなのかをポートフォリオの中に全て詰め込みました。
苦労したことは、作品制作は当然ですが、パソコンで何十枚も制作していたので、誤字脱字がないかの確認や数字のズレがないかなどの修正・編集作業が大変でした。相手が見やすく、わかりやすい配置と説明はとても難しかったです。

─入学後にチャレンジしたいことは何かありますか?

留学をしてみたいです。大学でもたくさんの上手な人の作品を見ることができますが、広い視野と自分の作品を外国人にも説明できるように海外に行ってみたいです。日本的な考えや価値観だけでなく海外の考えや価値観を知って、海外の人にも評価して貰えるようなデザイナーになりたいからです。
また、私が描くイラストは宗教的な模様を参考にしているものもあるので、海外のモスクや聖堂、教会などに実際に行って自分の目でしっかりと見て学んでみたいです。

─将来の目標・ビジョンはありますか?

やってみたいことがたくさんありすぎていまは明確には決まっていません。とくにパッケージデザインやポスターのデザインなどに興味がありますが、壁紙のデザインはいつか絶対にやりたいと思います。祖父と父が内装の仕事を手掛けていて、その影響で絵を描いたりものを作ったりすることが好きになったので、私が壁紙をデザインして2人にいつか貼って貰うのが夢です。そんな日が来るようにこれから大学で頑張っていきたいと思います。

─来年受験をする高校生へ向けてアドバイス・メッセージをお願いします。

自分の作品に自信を持ってください!その色、形は自分にしかだせません。そしてやりたいことは諦めず全部やってください。
大学選びは大変ですが、自分のやりたいこと、なりたいものに直結する大学が必ずあります。パンフレットだけでなく、色々な大学に訪れて決めてください。
大学選びが決まったら、あとは自分の力に自信を持って取り組むだけです。「私はこんなにもこの大学に入りたくて、こんなことも、あんなことも挑戦してきたんだ」としっかりアピールすれば大丈夫です。
自分の作品と自分自身に自信をもって受験にぶつかって来てください。心の底から応援しています。


トキワ松学園高等学校 美術デザインコース
鈴木 枝里香さん
進学先:女子美術大学 芸術学部 デザイン工芸学科 工芸専攻

鈴木 枝里香さん01鈴木 枝里香さん02

─高校3年間振り返ってみて、どのような高校生活を過ごしていましたか?

私は高校3年間部活動と勉学の両立を頑張りました。トキワ松学園は日頃から様々な教科の小テストが多いので、小テストにも力を入れてきました。美術では、高二からデザインコース・アートコースに分かれる中、私はアートコースに入り、デッサンや着彩画に力を入れてきました。高三では高二と同様アートコースで、さらに着彩の精密画に取り組んで来ました。学校行事は、コロナ禍の中でもあり、高一は行うことができず残念でしたが、制限が緩和されて、青空の下で開催することができた高三のときの体育祭が、私の中の思い出として色濃く残っています。

─この学校に進学を決めた理由を教えて下さい。

私が女子美術大学の工芸専攻に進学を決めた理由は、昔から組み紐や陶芸などの伝統工芸品を作ることやガラスなどのキラキラ光り輝くものに興味を持っていたからです。様々な分野に興味がある私にとって、女子美の工芸専攻は、織・染・陶・ガラス・刺繍の5つのカリキュラムで成りたっているので、自分の学びたいことが幅広く学べると思い、進学先として志望しました。

─入試対策としてどのようなことを取り組みましたか?苦労したことや時間がかかったことがあれば教えてください。

私は学校推薦型で受験したので、ポートフォリオと面接対策に力を入れてきました。苦労したことは、アートコースは主にデッサンや着彩画に取り組んでいたため、パソコンでのPhotoshopやIllustratorの操作に慣れていませんでした。そのため、操作が分からないことも多く、ポートフォリオを制作するのはとても苦戦しました。いろいろ方法を考えて、Illustratorではなく、Wordを使って作品の写真を挿入して、その下に文字やページ数などを書き込みました。また、大学の先生方がポートフォリオを見た時、第一印象が良いと感じてもらい、他の人の作品とは違うと思ってもらえるポートフォリオになるよう、文字数やレイアウトにもこだわりました。

─入学後にチャレンジしたいことは何かありますか?

入学後、1番にガラスの性質や表現技法を学んでいきたいと思っています。ガラスを使って作ることで、金属アレルギーの方でも気軽に身につけることができ、ガラスのキラキラした心揺さぶられる魅力詰まったアクセサリー作りにチャレンジしたいと思っています。また、工芸・教員免許などの資格を取得したいと考えています。

─将来の目標・ビジョンはありますか?

私は、まだ将来のビジョンは明確に定まっていません。まずは自分が今、1番興味あるガラス分野をとことん大学生活で学んでいき、それを将来にどういう形であれ繋げることができればいいなと思っています。

─来年受験をする高校生へ向けてアドバイス・メッセージをお願いします。

今、自分が気になっていたり、興味あることには何事も1回挑戦してみてほしいです!そして、学校型推薦を考えている人は、課題を期限内に出す事や、日頃の小テストに力入れるなど、普段から成績を伸ばしていく積み重ねがとても大切だと思います。私は、定期テスト前は2週間前から単語帳などを作りましたが、通学の電車で短時間見返すだけでもとても点数が伸びました!
今すごく頑張って辛い状況が続いていたとしても、後の自分に絶対頑張った成果が帰ってきます!!
一人一人が目指す学校の合格を勝ち取ることが出来るよう心の底から応援しています。

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