「美大の本質的な学び」を知るトークイベントが開催されました!
~美大の魅力と可能性に迫る特別な一日~
先日、当社さんぽう社員を対象に開催された「美大の本質的な学び」をテーマにしたトークイベントが、大盛況のうちに終了しました。
このイベントでは、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学の広報担当者をお招きし、美大進学の意義やその魅力について語り合いました。ここでは、その模様をレポートし、みなさんにもお伝えしたいポイントをまとめます!
登壇者プロフィール
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手羽 イチロウ 氏
美大愛好家
武蔵野美術大学 広報入学チームリーダー(広報担当)
福岡県出身。武蔵野美術大学 造形学部 彫刻専攻 修了。2015年美大の情報を発信するブログ「手羽美術大学★」をスタート、連載中。 -
平澤 勇輝 氏
多摩美術大学 広報部 広報課
多摩美術大学 大学院美術研究科博士前期課程 彫刻専攻 修了後、同大学の広報担当として活動。卒業生としての視点を活かし、美術やデザインの学びがもたらす可能性を広めるための広報活動を展開。高校生や保護者に向けた講演やイベントを通じて、多摩美術大学の魅力を発信している。 今枝 智志 氏
東京造形大学 進路支援課
「株式会社さんぽう」での経験を経て、東京造形大学の学生募集と入試業務を担当。八王子に位置する同大学の特性を活かし、少人数制の手厚い教育環境をアピールしている。美術大学の進学がもたらす多様なキャリア形成の可能性を、高校生や保護者に向けて紹介している。
オープニングトーク:美大の学びを知る
イベントは、美大愛好家の手羽イチロウさんによる基調講演からスタート。冒頭では、こんな印象的な言葉がありました。
「美大は絵の描き方を教えるだけの場所ではありません。アートやデザインの力で社会に必要な人材を育てる場です。」
手羽さんは、次の8つを挙げ、参加者を引き込むプレゼンを展開しました:
- 01) 美術は才能じゃない
- 02) 美大は絵の描き方を学ぶ大学ではない
- 03) 美大は就職できる
- 04) なぜ東京で学ぶのか?
- 05) 美大と専門学校の違い(諸説あり)
- 06) AI時代に(今のままじゃ)クリエイターは生き残れない
- 07) アートやデザインの学びによって得られる本質的な力を社会は求めている
- 08) 美大の本質的な学びとは
これらの話を、「美大受験の悩みや学びを端的によく説明してくれている」というCM
(大塚製薬「カロリーメイト」CM
伊東蒼×野内まる、受験生応援!角野隼斗のピアノアレンジ「Let's go! スマイルプリキュア!」カロリーメイトCM
を例に、具体的に解説いただきました。
会場からは「美大のイメージが変わった!」と納得の表情。
みんなで挑戦!お絵描きワークショップ
会場が最も盛り上がったのは、手羽さんによるお絵描きワークショップ。
数秒で動物を描くというユニークな挑戦に、社員たちも夢中に!
実際に手を動かしてみるとこの「短い時間で特徴を抜き出すという行為」は、そのあとにご説明いただいた、
「イメージを表現する能力は、人間にもともと備わっている」
ということを実感できるものでした。
「何となく芸術の能力というと、才能や遺伝を「あるかないか」「変えることができないもの」と思っている人がいるけど、美術のようにイメージを表現する能力はもともと人間誰もが備わっているものであり、さらにその能力は学びや環境で成長させることができるんですよ」と語る手羽さんの言葉に、会場は笑顔と納得の拍手で包まれました。
クロストークイベント×Q&A:美大進学の可能性
後半は、多摩美術大学と東京造形大学の広報担当者も加わり、美大進学の現状やその可能性について議論しました。
特に、「就職に対する不安」に触れた部分では、具体的な事例が共有されました。
美大卒業生の就職率は高い!
武蔵野美術大学を例に挙げていただきましたが、就職を希望する学生の約90%が就職を果たしているそうです。
進路の幅広さ
デザイン、IT、教育、地域活性化など、幅広い分野で活躍する卒業生たちのエピソード。
「美大で学ぶ力は、どんな業界でも通用する普遍的なスキル」という言葉に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
未来を広げるために美大を考えてみよう
イベントを通じて、次のようなメッセージが共有されました:
クロストークイベント内でも活発な質疑応答が行われましたが、今は入試方法が多様化し、実技なしでも挑戦できる環境が整っています。多様化する価値観の中で、自分らしく、新しい価値を生み出す思考を養える場、それが美大と思える内容でした。
このイベントが、高校生や保護者の皆さんにとって、美大を「身近な進学先」として考えるきっかけとなれば幸いです。