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井上 花 さん
 「cIRCUs」

テーマは見た通りサーカスなんですけど、心をあったかくしてくれるサーカスを必要としている人の所だけに夜開かれているという設定で。
私自身人を幸せにしたり元気にしたり勇気を与えられる作品がとても好きで、この作品を通して見る人がそういう気持ちになってもらえたらなって思い、そういう世界があったらいいなという私の想像を形にした作品です。
見れば見るほど発見があるような、自分だけの発見を見付けてもらえる作品が好きで、この作品も角度を変えて見ないと見えないものがあったりとか、覗き込まないと見えないようなものがあって。
普通絵画は正面から見ることが多いんですけど、作品を通して正面だけでなく角度を変えてみたり覗き込んだりしてみて、自分だけの発見を見付けてもらいたいなと思っています。

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この二人組が、正面から見るとちょっと何をしているか分からないんですけど、角度を変えて見てもらうとこの二人がつながっているように見えて、立体的に空中ブランコでつながっているみたいのを発見してもらえたらうれしいなと思っています。

側面もこだわっていて、一枚一枚手書きで描いていて、なかに登場する登場人物をポスターとして登場させることで、常にそこにあるんじゃなくてその人だけの所に開かれているという感じの世界観作りをやってみました。

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interview奥行を出すというのは最初にだいたいの構成を考えて作っていったんですか?
最初は平面で一回考えてから、どことどこを同じ層にするかっていうのを全部層の状態で考えて、一番下の層から考えて作っていった感じです。

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interviewどんどん手前に作っていったのだと思うんですけど、難しかった所はありますか?
計画通りにやっていっても意外と隙間が多かったり、余白が多く見えてしまった時は、ダンボールを貼ってから気付いてしまったことがありまして、特にメリーゴーランドはもともと直で描こうと思っていたんですけど一回貼ってみようってことで貼っちゃって、そのあとに描いたので大変だったりとか、ステージ上内の重なりでダンボールの厚みとの関わりとか、空間的に想像して場所を決めるっていうのがすごく難しかったです。

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interview想像だけじゃどうしてもまかなえないところがありますよね。すごい伝わってきます。
どれくらいの期間がかかったんですか?

奥の土台のパネルから手作りで作っていて、それも含めるとだいたい半年くらいは作ったと思います。受験もあったので、何曜日は卒展に集中するって感じでパーツを地道に作っていったんで、一週間フルで時間を使えたわけではないので半年はかかったと思います。

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制作途中の作品は高校にずっと置いていたんですか?
そうですね。平置きにしておいて、パーツごとに別で作ってここに持ってきて、マスキングとかマチ針で止めて、場所が大丈夫か横にした状態と立たせた時と見え方でまた変わって見えちゃうので、位置関係とか特にステージとメリーゴーランドの高さの比率とか、見る視点でどこにくるかとか割合とかどこにくるか分からなかったので、立たせては見てまた降ろして付けての繰り返しをしていました。

interview聞いてるだけでも大変ですね
そうですね

interviewこだわりがすごい、自分的に何点くらいですか?(←すごく失礼な質問💦)
こういう立体物を作ったことがなくて、今まではパネルとか平面が多かったんで、そのわりには納得いかなかった時も妥協せずに、手前のこの馬とかも本当はもっと小さくてほかのパーツと同じくらいの大きさになってて、でもなんか物足りないと思ってもう一回この大きいサイズに描き直したりとかして、いろいろしたので妥協せずに納得いくまでできたのでそこに関してはけっこう納得いってます。


interviewどんなクリエイターを目指していますか?
アニメーションとかの背景デザインをやってみたくて、キャラクターに重視点を置かれがちだけどキャラクターよりも背景のほうが感情とか心情とか、いろんな思いが込められてるのかなと思って素敵だと思ったんで、背景でいろんな人の心を動かしたりできたらなと思っています。

  • contest01

    高校生イラストコンテスト2022六本木大会 優秀賞
    「好きすぎて尊い」
    色んな表情を見せてくれて、いやしてくれる愛犬。そんなかわいらしいたくさんの姿を1つの作品にしました。推しへの愛があふれた作品になったと思います。

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