室本 美結 さん
「wonder」「vague」
この2つは連作っぽくなっているんですけど、「夢と現実のはざま」をテーマに描いていて、幼少期に起きた瞬間にちょっと不思議な体験をすることがあってその時の気持ちが絵を描く根底というかおおもとになっていて、今回3年生の卒業制作を作るにあたって、その気持ちを再確認しようと思って、再確認できた作品なのかな。
今までの自分をちょっと一回振り返ってみようと思って作った作品です。
A
B
夢の中にいる自分?
夢と現実のはざまを意識しました。
2枚とも同じイメージ?
上(A)は起きた瞬間。もう一枚は夢と現実のはざまをもう一度自分のなかで再構成して描いたって感じで、個人的に夢と現実のはざまっていうのは過去と今をつなぎあわせたもの。
ちょっとしたタイムトラベルのような現象をその瞬間感じていると思っていて、その瞬間を描きたくて。
その背景には今自分が住んでいる部屋の感じや昔使っていた食器や小さいスプーンとかコップなどを配置して、今と過去が混在しているような感じにしようとこっちは制作しました。
こちら(A)の背景は?
自分の根底にあるテーマは、実は2年生の頃からちょっと絵画制作がどうやってやるのか分からなくなってて。
3年生になってもそれがちょっと続いていて、どうやってやるんだろうって悩んでいた時に、自分の過去の作品とか見直したり、今まで自分はどうやって考えて作ってきたのかなって見直した時に、夢と現実のはざまだなと思ってそれを衝動的にこれ描いちゃったんであまり何もないんですね
こっち(A)は後ろ向き、こちら(B)は正面から、そこになにかコンセプトがあるんですか?
すいません、あまり深く考えてなくて
人描くの好きだなと思って、絵に起こそうとするとうまくいかないなって思って自信がなくて後ろ姿になって。
でも、こっちで大きいのを制作しようっていう時に先生に「正面描いてみればいいんじゃない!」って言われて自分なりクロッキーとか資料を集めて描いた感じです。
他の制作物も衝動的に作られるんですか?
ちょっと多いかもしれないです。
それで本当に行き詰っちゃったら、2年生の時は本当にそれが目立ったので、今回は衝動的だけど自分のなかで再確認できたテーマをみつけて、またそこから自分なりにもう一回考えようって思えるテーマも見つけられたし、絵画制作の在り方も自分の中で見えてきたので、これからの自分の制作の第一歩っていう感じです。
どんなクリエイターを目指していますか?
特に決まってないんですけど、アニメーターさんとか画家さんっていうかアーティストっていうのも気になるし、会社とかで絵を仕事にできる会社で働いたり、やりたいことがたくさんあります。