「食」を通じて、人々の健康・暮らしを支える業界です。会社としては、ホテルやレストラン、和食などの外食産業や、食品会社のほか、病院や学校給食などを提供する企業などがあります。仕事としては、調理を行う料理人・パティシエ、食品の栄養を管理する栄養士のほか、お客様に料理を提供する接客などが代表的です。
提供する季節や時間に添った献立作り、食材選び、仕入れ、仕込みから調理、そして盛り付けまでが調理師としての主な役割です。ジャンルは和食、洋食に限らず、世界各国の伝統料理から創作料理まで、さまざまな味の創作活動に携わることができます。個人店舗からホテルの厨房まで、自分の夢を叶える仕事場がたくさんあります。調理技術はもちろん、彩りや盛り付けなどのセンスが大事です。調理師になるのに必要な調理師免許は、養成学校に通うか、2年以上の実務経験を積んで試験を受けることで取得できます。
みんなが大好きなお菓子やパンを提供します。菓子やパンの種類ごとに異なる材料、仕込みの手順、焼く温度、調理時間など一つ一つを正確に理解し、安定した品質のお菓子やパンを作ります。消費者の生活ペースに合わせ、早朝から仕込み作業が始まります。生地作り、熟成、生地を焼く作業、仕上げ作業など細かく繊細な工程があります。スイーツブームにより、職業そのものが注目されるようになるにつれ、高い技術はもちろん、柔軟な考えや時代に対応できるフットワークが求められるようになりました。
幅広い年代の方の健康管理を担います。栄養状態を適切に評価し、その状態に応じて栄養の管理、栄養食事指導と通して、健康維持増進に寄与します。活躍の場は、病院、福祉施設から学校、フィットネスクラブや、企業の食堂など広がってきています。役割は、勤務場所によって大きく異なります。例えば病院では、病気の治療、再発防止、合併症予防を目指し、患者さんの食事や栄養の管理、栄養食事指導を行います。給食施設などでは、給食管理や栄養管理を通して健康管理を行います。
レストランなどの飲食店にて、お客様を案内、料理や飲み物の提供、会計などのサービス業務を行います。また、立場によっては接客チームのリーダーとして現場を統括したり、店舗の責任者として売り上げ・仕入れの管理や人材の管理など運営業務を行います。お客様と直接接するのは接客担当のため、店の雰囲気や評判に関わる非常に重要な仕事です。レストランサービス技能士という国家資格もあります。
飲食店において、購買責任者です。食材の発掘・購買先の決定を行います。メインの業務は既存取引先をはじめ、外部との交渉と物流の管理です。新規企画の際には、メーカーや卸売り業者から原材料の買い付けを行なったり、生産者や漁港などとの連携、輸入買い付けなどまでも行なうケースもあります。取引先の紹介やフードショーなどから仕入先を発掘し、生産者との値段交渉も行います。