レコーディングディレクター
プロデューサーの右腕として新人発掘から販売戦略まで
活躍のフィールドは幅広い
レコーディングディレクターってどんな仕事?
レコーディングからプロモーションまでの一切をこなす
プロデューサーと連携し、作詞・作曲者の選定、スケジュール管理、ジャケット写真のプランニング、完パケに至るまで、レコーディングからプロモーションまでの一切をコーディネートしていくのが、レコーディングディレクターの仕事です。
ときにはアーティストのプライベートな相談に乗ることもあります。アーティストとミュージシャンや、エンジニアとの間に入るため、豊かな音楽知識とコミュニケーション能力が求められます。
ディレクターのもうひとつの大切な仕事は、新人アーティストの発掘です。ライブハウスやコンテストなどに頻繁に足を運んだり、送られてくるデモテープを聴き、才能のある新人アーティストを探し求めます。レコード会社によっては、そのための専門ディレクターを設けているところもあります。
このように仕事内容が多岐にわたるため、最近ではレコーディングとプロモーションを分業するケースも増えています。主にプロモーション(新人発掘)を行うこのA&R(アーティスト&レパートリー)と呼ばれる職種とシステムは欧米ではごく一般的なスタイルです。A&Rが広く導入されれば、ディレクターの仕事はレコーディングディレクションが中心となります。
レコーディングディレクターになるには?
ディレクターはレコード会社の社員が務めるケースが一般的ですが、最近ではA&Rの普及により芸能プロダクションや音楽出版社に所属する人も増えてきました。多くの場合、入社後は一般業務に配属され、そこで適性が認められれば制作部門に転属されます。また専門スクールなどでコネを見つけ、アシスタントとして制作現場に入るという方法もあります。
●収入は?
新人時代に300万円程度の年収もディレクターになると800万円前後に跳ね上がります。
●労働条件は?
労働時間は、レコーディングのある日は昼過ぎに出勤、夕方からスタジオ入りして朝方までかかるのがふつう。ない日は午前中に出社して企画会議、スタッフ会議、プロモーション会議など打ち合わせの連続。夜は新人アーティストの発掘のためにライブに出かけたり、デモテープを聴いたりと仕事は山ほどあります。多忙ですが、土日休みや夏休み・年末年始休暇も十分とれます。
●将来性は?
変化のはげしい業界ですが、今後も業界の中心的な役割を果たすことには変わりはないでしょう。
レコーディングディレクターを目指す系統・分野の学部・学科
- 大学・短期大学 芸術系統
- 専門学校 音楽分野
- 音楽総合アカデミー学科 音響学科 音響芸術学科 など
こんな人にレコーディングディレクターは向いている
- 計画を立ててから行動するタイプだ
- 何事も、スケジュールに合わせ行動をする
- 企画やアイデアを出すのが得意
- 相談役になることが多い
- どんなタイプの人とでもうまくコミュニケーションがとれる