福祉のしごととは?
高齢者や身体が不自由な人など、社会的な支援が必要な人の手助けをする福祉系。超高齢社会の進行に伴い、福祉系が活躍する場は増えていくことでしょう。近年は需要が伸びているものの、現場では人手不足の悩みを抱えています。介護職でのAIやロボットの導入など、福祉の業界でもデジタル技術の活用(DX:デジタルトランスフォーメーション)が期待されています。
介護福祉士は、高齢者や身体が不自由な人など、介護が必要な人の日常生活を専門的な知識と技術でサポートする職業です。食事・着替え・入浴・排泄などを介助する「身体介護」や、おもに在宅介護での食事の準備・掃除・買い物などの「生活援助」を行います。また、要介護者本人や家族などの介護者に対し、介護に関する指導をするのも業務の一つです。
介護福祉士になるには、複数の方法がありますが、厚生労働省指定の介護福祉士養成施設(大学・短期大学・専門学校)の場合、2026年度までは国家試験を受験しなくても「卒業後5年間期限付き」の介護福祉士資格を取得できます。しかし、介護福祉士の質を向上する目的で、2027年度以降の卒業生から国家試験の受験を義務づける方針が進んでいます。無資格でも介護の仕事はできますが、介護福祉士の資格を所有することで業務の幅はもちろん、待遇にも差がつきます。
活躍の場は、高齢者や障がい者のための福祉施設、地域の在宅介護のほか、病院やシルバーサービスを行う民間企業などにも広がっています。
平均年収
福祉施設介護員:347万円
(令和元年度 賃金構造基本統計調査 厚生労働省)
仕事につくにはチャート
社会福祉士は国家資格の名称です。社会生活上何らかの障害がある人や家族の相談を受け、社会福祉の制度やさまざまなケア、福祉サービスを紹介したり、助言・指導・その他の援助を行います。
社会福祉士の資格を取得するには、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。受験資格を得る方法は複数あり、福祉系の4年制大学で指定科目を履修して卒業すれば、実務経験なしで受験できます。
社会福祉士資格取得者の活躍の場は、ソーシャルワーカーとして行政の相談機関の相談員、児童相談所や社会福祉施設の相談員などがあります。福祉の現場では、優れた知識と経験を持つのはもちろん、一刻を争う事態に適切な判断ができる社会福祉士が求められています。
仕事につくにはチャート
カウンセラーはカウンセリングと専門的な知見を活かし、人々の問題解決をサポートする職業です。
カウンセラーには、学校教育に対し学校や地域・家庭と協力し解決に導く教育カウンセラー、学校で生徒へのカウンセリングを行うスクールカウンセラー、職場の人間関係やストレスに悩んでいる人に対し心のケアを行う産業カウンセラー、そして思春期カウンセラー、認定カウンセラーなどもあります。