成功する「就活」のためのチェックポイント
就職活動の3つの心構え
【1】自己分析
自分はどんなことが好きで、何が得意かなど、自分と向きあってみましょう。その上で、どんな仕事が向いているかを考えます。難しいときは客観的に見てくれる、たとえば先生や家族、友達の意見を聞いてみると、新たな発見があるかも知れません。
【2】気になる職業を調べる
興味のある職業や業種、業界について調べます。中には、高校卒業では採用されない職業があるかも知れません。年長者にも教えてもらいましょう。職業や業界を研究することで、雇用のミスマッチは少なくなるはずです。
【3】最後は自分で決める
長い目で見れば、自分で納得して就職先を決めた人の方が、いい結果が出ています。企業名や大きさだけにとらわれず、自分の能力が発揮できる職業や企業を見極めたいものです。迷った時は、先生などの意見も聞きましょう。
求められている人間像
売り手市場が続いていますが、望む仕事と求める人材のマッチングが難しいケースもあるようです。自分の長所や普段の人柄をしっかりアピールして、社会人としての道を切り開いて行きましょう。
企業はこんな人を求めている
- 業界への適性がある
- コミュニケーション能力がある
- 粘り強さがある
- 礼儀やあいさつ、常識を備えている
- バイタリティがある
今の自分をチェックしてみよう
- 「これだけは誰にも負けない」得意なことはあるか
- 大きな困難を乗り越えたことがあるか
- 希望する職種をきちんと理解できているか
- 10年後のプランが自分にあるか
<地域によってルールの異なる>高校生の就職活動
大学卒業者の就職に関するルールは全国規模で話し合われて統一して決められますが、高校生は都道府県ごとに異なります。学業がおろそかになってはいけないという考えから1人1社しか志願できないという古い慣習の名残が残っている地域もいまだにありますが、多くは一定の時期を区切って複数の企業に応募できるのが普通です。ただし、都道府県ごとに複数応募を禁止する時期が異なって居住する地域によって有利不利が出てくるため、企業が所在する都道府県のルールに合わせることになっています。地域によってルールはさまざまなので、詳細は、必ず進路指導の先生などに確かめてください。
学校推薦とは
学校で受けつけた求人票から希望する企業を選び、求職登録します。その中から校内の推薦選考会議で選ばれた人が受験をしていく方法です。学校からは調査書のほかに学校長の推薦状が発行されます(地域により異なる)。もちろん、学校推薦を得ることができたとしても、希望する企業への受験のチャンスを得られただけで、内定したわけではありません。
進路指導室を最大限に利用
各高等学校には、進路指導室が設置されています。そこには、先輩の入社一覧、受験報告書(企業見学報告書)、就職のしおり、学卒だよりなどの参考資料が整理保管されていますので、活用しない手はないでしょう。また、経験豊かな先生がおります。積極的に相談を持ちかけるようにしましょう。
求人企業を調べよう
求人が出ている企業は、必ず調べましょう。扱っているモノや売り上げ、従業員数や支店数、将来の見通しは参考書籍やインターネットで調べることができます。地元企業は年長者の家族に聞いてみると、思わぬ情報が得られるかもしれません。また、興味のある企業について就職担当の先生に相談し、先輩が採用されているかどうかもあわせて確認するといいでしょう。さらに、求人条件を調べるのも重要なポイントです。勤務時間・内容や給与、通勤時間、社会保険、福利厚生などが主なチェックポイントになります。