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2020年7月11日(土) 静岡会場

高等学校の先生方より

毎年、美術会場には生徒さんとともに、各高等学校の先生方にも多くご来場頂いています。先生方に会場の雰囲気・感想などを伺ってみました!

学校法人三島学園 知徳高等学校
創造デザイン科学科長 柴田先生

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5年間、この美術会場ガイダンスには毎年生徒を連れて来ています。3年生は、総合型選抜(旧:AO入試)で受験する生徒が最近は多いので、志望校の教職員の方に顔を覚えてもらったり、志望校の優先順位の絞り込みを。2年生にとっては広く情報を集め、美術・デザインがどのような職業に結びつくのかを知る機会に。1年生は進学に向けての意識づけとして、各大学・専門学校さんのブースを回らせています。
生徒たちは、自分が知っている学校・行ったことのある学校だけで志望校を選びがちなところが結構あるんですよ。その点、生徒に広い視野を持たせるという意味で、県の内外からさまざまな大学・専門学校さんが来てくださるこの機会はとても貴重だと感じています。もしこれがなくなってしまったら、ちょっと困っちゃいますね(笑)

静岡県立浜松江之島高等学校
進路課・第3学年主任 川邉先生

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本校には、意欲はあっても受験準備へ向けた意識が薄く、結果として受験対策が遅れがちになってしまう生徒がいますが、その場合は我々教員側としても、なかなか勉強に向けた意識づけがしきれないことがあります。多くの大学・専門学校さんと接することができるこのガイダンスは、そうした生徒にも刺激を与えてやる気を出させてくれる、そんな場所であると感じますね。毎年参加させて頂いておりますが、進路指導の機会としてとても良いものだと思っています。
また、各大学・専門学校さんが多くの作品を展示しており、それらを見るだけでも非常に参考になりますので、まだ受験生ではない生徒にとっても有意義な時間になるのではないかと思います。

静岡県立清水南高等学校
柏原先生

コロナウイルスの影響もあり、今年は生徒たちが実際に外に出て大学・専門学校さんを見に行くというのが困難な状況でした。そんな中、県内だけでなく県外の大学・専門学校さんまでもが静岡へ来てくれて、且つ生徒が行きやすい近場でガイダンスを開催して頂けるというのは非常に有難いですね。学校の説明だけでなく作品の講評もして頂けるので、生徒にとってはためになりますし、目標を作るということにも繋げられると思います。

常葉大学附属菊川高等学校
利根川先生

生徒たちは志望校を選ぶとき、“自分が知っている学校しか調べない”ということが多く、進学先となる大学や専門学校の多様さについて知る機会はあまり多くありません。その理由は地理的な制約などもありますが、特に今年はコロナウイルスの影響もありますので、尚更情報収集が難しくなっています。
その点、このガイダンスでは県外の大学・専門学校さんも含め、3校でも4校でも、1日で一気に体験できるのが良いですよね。話を聞けなかった学校も後から自身で調べることができるようになりますので、生徒の知見や視野を拡げるための良いきっかけになると思います。

高等学校名・お名前 非公開

コロナウイルスの影響で大学・専門学校さんのオープンキャンパス等が軒並み中止になる中、さんぽうさんが企画してくださったこの会場ガイダンスは、美術系の学校が一挙に集まる数少ない機会です。生徒には進路活動をさせたかったのですが、昨今の状況下では「志望校を見に行きなさい」とも言えず、とても歯痒い思いを感じていました。判断が難しい状況だったとは思いますが、開催に踏み切って下さったことに感謝しています。
本校としてはこうしたイベントに参加する際、危機管理上ある程度安全性が確保されているイベントであるかどうか、精査の上で判断しなければなりません。その点でも、検温・消毒作業やフェイスガードの着用はもちろん、一部の大学さんはリモートによる相談方式を採用しているなど、感染リスクを制御する体制を作ってくださっていることは評価に値すると思います。

大学・専門学校教職員の方々より

当日は、日本各地から40以上の大学・専門学校が静岡へ駆けつけてくれました。各学校の教職員の方々から、会場の雰囲気や情報収集の仕方、メッセージなどを頂いてきました!

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女子美術大学

美大の学費は高いことが多いですが、だからといって入学を諦めないでほしいです。経済的な事情にも対応できるよう、どの大学も奨学金・補助金制度を設けていますので、ガイダンスではそうしたことについて相談してみるのも良いでしょう。近年、「ものづくり」は再評価が進んでいる分野ですから、どうか諦めずに夢を追い続けてもらいたいですね。
外に出るのが難しい今、ガイダンス・オープンキャンパス以外での進路情報の収集はWEBで行うのがオススメです。例えば、本学では構内の雰囲気を感じてもらうため、ゴーグルとスマホを使って構内を歩きながら360°見渡せるVR動画を作りました。どの大学もかなり工夫を凝らしたWEBコンテンツを作っているので、楽しく効果的に情報収集が出来ると思います。

多摩美術大学

生徒さんたちを見ていると、コロナウイルスの影響下、情報に飢えていたんだなという印象を感じましたね。1年生の生徒さんは授業に出席できない期間が長かったからか、あらゆることが新鮮に見えたようで、とても楽しそうでした。3年生の生徒さんは作品をたくさん持ってきてくれて、「作品を教員の方に講評してもらいたい!」と言ってくれる積極的な生徒さんが多かったですね。
知識・経験を積み重ねて研究をしていくのが普通の大学ですが、美術系の大学はモノを作ったり絵を描いたり、つまり「表現」することを前提として入試やカリキュラムが作られています。その「表現」の仕方次第で、いくらでも可能性が拡がる世界なのです。そんな美術系の学校でしか感じられない可能性を信じて、高校生の皆さんには頑張ってほしいと思います。

東京造形大学

当ガイダンスにおいては大学の説明だけでなく、総合型選抜(旧:AO入試)での提出作品や卒業生の作品など、さまざまな展示も行わせて頂きました。高校生の皆さんは、ここ数ヶ月コロナウイルスの影響によって、大学や専門学校と接することができる機会がかなり減っていたと思います。しかし今日は生徒さんたちの目が輝いて見えたので、なんとか希望を与えることができたのではないか、そんな感触があります。会場には美術・デザインの教員も出席し、作品をお持ち頂ければそれに対するアドバイスも行っていますので、機会がありましたらぜひ立ち寄ってくださいね。

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武蔵野美術大学

生徒さんと接していると、緊張からか聞きたいことが聞きにくそうだったり、入試情報のことばかりが求められがちになったりするのですが、「聞いてはいけない」なんてことはありません。本学では各学科の学生による作品の展示のほか、その場に教員も駆けつけてくれますので、作品のこと、学問のことなど、私たちとしては何でも質問・相談してもらいたいと思っています。いわば、会場ガイダンスとは各地で行われる「移動式オープンキャンパス」なんです。だから恥ずかしがらず、遠慮もせずに、気になることは何でもぶつけに来てください。

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専門学校 桑沢デザイン研究所

志望校を決める時、本来はオープンキャンパスなどを通じて、一度は学校へ足を運んでもらいたいのですが、今はなかなかそれが難しい時期ですよね。そこで美術・デザイン分野の道を志している高校生の皆さんには、ぜひこの美術会場ガイダンスに来て頂いて、志望校に辿りつくための“フック”として活用してほしいと思っています。これほどたくさんの学校の話を一度に聞ける機会はあまりないですし、私たちとしてもこの分野を目指す高校生の皆さんにたくさんお会いすることが出来るので、とても楽しみにしています。
本校の学生による作品もたくさん展示しており、自由に見ることが出来ます!ぜひ遊びに来てください!

高校生のみなさんより

大賑わいの会場でしたが、未来のクリエイターの皆さんはここでどんな経験ができたのでしょうか?学んだことや得られたこと、感想を聞いてみました!

  • 大学や専門学校の説明だけじゃなく、作品がいっぱい飾ってあって美術館みたいでした!楽しかったです。(高1)
  • 大学や専門学校への意識・憧れが高まりました。(高1)
  • 美術系の学校ってどんなものなのかがよく分かりました。じっくり考えていきたいです。(高1)
  • コロナのせいでオープンキャンパスに行けなかったので、大学や専門学校のこと、作品のことなど、たくさん知ることが出来てとても参考になりました!来れてよかったです。(高2)
  • 一度にたくさんの学校パンフレットをもらえたのがよかったです。(高2)
  • いろいろな大学・専門学校の特徴や、入試のことがよく分かり、今後の参考になりました。(高2)
  • 各大学・専門学校の作品をたくさん観ることができ、その作品の解説までして下さったので、とても興味深くて面白かったです。(高2)
  • ネットで探すだけでは見つけられなかった学校もここで知ることができ、視野が拡がりました。(高2)
  • デッサン講習に参加しました。すっごく勉強になり、早く自分で描きたくなりました。(高2)
  • 本当にたくさんの作品を見ることができて良かったです。「いつかは自分の作品も、後輩たちにここで見てもらえたらな」と思いました。(高2)
  • 大学の方に自分の作品を見て頂き、評価をして頂けたことが大きな励みになりました。自信に繋がったし、進学してその自信をもっと深めてみたくなりました。(高3)
  • 志望校はいくつか決めていて、あとはどの学校を受験するか迷っていましたが、ここでたくさん話を聞けましたので方向性を固めやすくなりました。(高3)
  • たくさんの作品を観ることができ、参考になりました。何より自分のモチベーションになりました。(高3)
  • 私には将来の夢があるのですが、大学の職員の方がその職業について、親身に相談に乗ってくれました。目指したい業界の現状なども丁寧に解説してくださり、今後のことを深く考えるきっかけになりました。(高3)
  • 自分の作品を、大学の教授の方に講評してもらいました。アドバイスも頂けて、自分の財産になった気がします。(高3)
  • 教授の方に自分の作品を見てもらいました。それを踏まえたうえで入試合格の秘訣も教えてもらえて、参考になりました。(高3)

高校生の皆さんやその先生方などからお話を伺っていると、「理想通りの進路活動がなかなかできなかったのではないか?」そんな印象を感じ取りました。この美術会場に来てくれた生徒さんだけでなく、今このページを見てくれているあなたや、あなたの友達・その周りの人たちも、同じような状況に置かれている人が多いのではないかと思います。
けれど、どうか諦めないでください。今持っている夢と、夢に注いでいる熱量。それは確実に未来のあなたの土台になってくれます。
引き続き、夏以降も美術会場を各地で開催する予定です。まだ大変な状況は続きますが、「大学・専門学校に行きたい」「学びたい」という気持ちを無くさず、夢の実現のために努力をしている・またはしていきたいと思っているあなたに、さんぽうはソーシャルディスタンスを保ちながら寄り添っていきたいと考えています。

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