通信制高等学校

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さぽすく!

通信制高等学校
自分のペースで勉強でき、自由な時間も作れる

通信制高校の特徴

通信制高等学校では、通信教育で学習し、高校卒業資格を得ることができます。全日制高校からの転・編入の他、不登校者や高校中退者が高校教育を希望する場合の最大の受け入れ機関として、全国に独立校・併置校合わせて274校(協力校は356校)設けられています。(令和4年度文部科学省学校基本調査より)

通信制高校の場合、生徒の自主性を最大限に尊重し、個々の実情に応じて学習する、つまり、自学自習が学習の基本方針のため、3~4年間の学習を続けるためには、強い意志が必要となります。

また、高校中退者の場合、前の高校で取得した単位が生かされ、不足の単位のみを修得すれば卒業できます。これも通信制高校の魅力のひとつです。
通信制高校で行われる基本的な学習システムを紹介します。

入学から卒業まで

学習システム

通信制高校に在籍して卒業資格を得る場合、学習システムはおもに
①レポート(課題を提出し添削指導を受ける)
②スクーリング(面接指導)
③試験
の3つの形態になります。

①レポート(課題提出)
自分で学習計画を立てます。

教科書・学習書・放送視聴等を利用して勉強します。

レポートを完成させます。

レポートを学校に提出して添削指導を受けます。

②スクーリング(面接指導)
学校で直接教師の指導を受けます。教師と生徒、生徒同士の人間的なふれあいが重視され、普段の学習で生じた疑問点を、理解するまで説明してもらうことが大切です。
スクーリングの日数は学校によってさまざまですが、月に数回という学校が多いです。なかには、まとめてスクーリングを行う合宿型や、週に3回や5回学校に通う通学型のスクーリングも人気です。最近は、オンラインでのスクーリングが可能な学校もありますので、目的にあったスタイルを選ぶことができます。
スクーリングの必須時間は(1単位あたり)次のようになっています。

体育 5時間 / 理科 4時間 / 芸術 4時間 / 外国語4時間 / 国語 1時間
地歴 1時間 / 家庭 2時間 / 数学 1時間 / 保健 1時間 / 家庭・情報に属する科目など2~8時間

教科のほかにホームルーム、クラブ活動の時間もあります。

③試験
試験は各学期ごとに行われます。この試験に合格して初めて学習が完了したことになり、単位が修得できるのです。

修業年限

3年以上となっています。

■通信制高校生徒数の就業年限別内訳(公・私立計)
修業年限3年 102,641 103,656 206,297
修業年限4年 15,013 16,957 31,970

■通信制高校の学校数(公・私立計)
独立校 併置校
126 148
公立 6 72
私立 120 76

■通信制高校卒業生の進路(公・私立計)
卒業者数
大学等 14,352
大学・短期大学(通信制) 2,070
専修学校(専門課程) 16,858
専修学校(一般課程)・各種学校等 1,246
公共職業能力開発施設等入学者 633
就職 13,870

(文部科学省「令和4年度 学校基本調査報告書」)

卒業の条件

①教科・科目の修得単位の合計が74単位以上
②特別活動については、ホームルームやクラブ活動も含めて、おのおのの生徒の指導時間数が30単位以上

入学方法

各学校によりさまざまで、書類(調査書)・面接・作文の組み合わせが一般的で、一部基礎学力テストを課す学校があります。

単位制の魅力

単位制は、3年または4年のうちに、必要な単位を取得すればよいので、全日制などで一般的な学年制をとる必要はありません。つまり、一年で単位がとれないから留年などということはなく、取れなかった単位は、望むなら翌年もう一度履修して取ればいいのです。

また、必修以外の科目は、自由に選択できます。さらに特別講座など、一部の科目のみを履修できる科目履修生も認められています。

高校卒業の資格を取得するためには、3年間以上在籍し、必修科目を含む74 単位以上を修得することが条件となります。

通信制高校は、それぞれの事情に応じて自分のペースで通うことも可能ですが、在学期間が定められている場合もありますので、単位をその期間内に取得する必要があります。スクーリング以外では、決まった時間を拘束されないので、仕事や趣味などと両立し、自分の高校生活をより豊かで個性的なものにするために、通信制高校を積極的に選んでいる高校生もたくさんいます。

【まとめ】

  • 3~4年間で74単位を取る
  • レポート・スクーリング・試験
  • 基本は自主学習 強い意志が大事

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