学部・学科・コース
看護学部
学科・コース
看護学科
医療現場が求める徹底した基礎力と実践力を身につけた看護師・保健師を養成
看護学科では、医療現場の多様なニーズに対応できる看護職の育成をめざし、徹底した「基礎教育」に力を注いでいます。教育経験だけではなく、医療機関はもちろん、福祉施設・行政など現場での豊かな経験を持つ教員陣による講義に加え、連携病院の医師・看護師を招き、現場で生きるリレー形式の講義を実施するなど、常に実践を意識した教育を行っています。
またヒューマンケアの基本である「人」について深く学ぶカリキュラムによって、看護職に不可欠な倫理観や人間性を磨いていきます。看護学は「実践の学問」と言われ、その学びは学内だけではなく、医療・福祉施設、地域社会の中で行われます。本学科の実習先病院の多くは病床数400床以上の基幹病院となっており、大阪急性期・総合医療センター、大阪国際がんセンターや大手前病院など、大阪府を中心に確保しています。
なお取得可能な資格として、保健師国家試験受験資格(10名程度の選考制)や養護教諭一種免許状(15名程度の選考制)もあります。
総合リハビリテーション学部
学科・コース
理学療法学科
医療現場に即した知識と技術を学び、人との関わりを大切にする理学療法士をめざす
理学療法学科では、病院での医療スタッフなど、数多くの現場経験者の教員を揃え、常に現場をシミュレーションした実践に即した教育を行うことで、患者さんとのコミュニケーション力、問題解決力などを身につける「臨床マインド」を重視しています。
また、OSCE(オスキー)と呼ばれる学内試験を実施しており、現場で必要な知識・技能・対話力が備わっていることを確認しています。カリキュラムは、人体の構造や機能など基礎医学を学んだうえで、スポーツ医学、理学療法評価学、リハビリテーション医学など理学療法学に関する知識・技術を深く学んでいきます。
新たに、本学では最新の超小型エコーであるVscan Airを20台完備し、リアルタイム画像で身体の中の筋肉や関節の動きを確認することで、自分の手技を可視化し、その場で理学療法の効果を学ぶことが可能になります。
実習先は大阪府内を中心とした関西圏に計314施設を確保。学生をよく知る教員と実習先担当者による実技指導により、学内での学びをより深めた知識と技術を身につけることが可能です。
さらに、作業療法学科・言語聴覚学科を有する本学では、3学科の連携により、リハビリテーション全体を大きな視点で捉えて学ぶ環境が整っています。
作業療法学科
すべての人の健康に貢献する作業療法士として、高い倫理観と豊かな感性を培う
作業療法士は、リハビリテーションの一翼を担う国家資格で、身体や心に障がいがある人が日常生活や社会生活に適応できるように、手芸や工作などを通して患者さんが必要とする作業と結びつけ、機能回復や維持をサポートします。
作業療法学科では、神経・筋難病系、小児・発達障害系など各領域に現場経験豊富な教員が在籍している環境を生かし、さまざまな病状の方を実際に大学に招いて行う「体験型授業」を導入しています。そして、小児や高齢者などあらゆる年齢層や、病院から地域・在宅といった幅広いリハビリテーションのニーズに応えられる作業療法士の育成をめざします。脳卒中や認知症などの「介護予防」や健康増進をサポートできるよう「疾病予防」についての学びも充実しています。
また、ダンスをリハビリに用いたり、最新コミュニケーション機器を使用したりしながら、患者さんが自発的にリハビリできるためのプログラム作りも行います。このほか、西洋医学と東洋医学を包括したケアをするため、「東洋医療概論」「統合医療概論」など東洋医学の視点を導入。これは鍼灸学科を有する本学ならではの特色と言えます。
さらに、理学療法学科・言語聴覚学科も有する本学では、3学科の連携した学びを実現。お互いの共通点の理解を促進し、チーム医療においてリハビリテーションを主体的に担える能力を育みます。臨床経験、教育や研究分野に優れた教員をそろえ、福祉住環境や介護予防の分野での作業療法士の役割を意識した学びを実践します。
言語聴覚学科(2024年4月開設)
「こころ」でつながり、「こころ」で会話する。AI時代にも求められる言語聴覚士を育成
一人ひとりに異なる症状だけでなく、その人が抱えるこころの痛みに寄り添う言語聴覚士。専門的な知識・技術をもとに、こころを通わせ二人三脚で歩む「言語聴覚士」を育成します。
人体の構造や病理学といった基礎医学から、言語学、高次脳機能障害学、発声・聴覚障害学と、言語聴覚士に必要な知識について段階を経て学修していきます。このような実践力を高めるカリキュラムを、大学・医療機関・地域医療とバラエティに富んだ経歴をもちながら、実務および教育経験豊富な教員が指導します。
また、言語聴覚学科では、少人数の学生を集中的に指導するため担任制を採用しています。質問や相談がしやすい環境で、学生生活や国家試験対策、就職に関することまできめ細かくフォロー。学生一人ひとりに目が届く距離で学生生活をサポートします。
さらに、理学療法学科・作業療法学科を有する本学では、3学科の連携により、リハビリテーション全体を大きな視点で捉えて学ぶ環境が整っています。
医療技術学部
学科・コース
臨床検査学科
高度化する医療に対応できる力を身につけ、良好なコミュニケーションを築ける臨床検査技師へ
臨床検査技師は、患者さんから採取した血液や尿、組織細胞を調べたり、心電図や脳波、超音波検査などを行ったりして、医師の診断・治療に必要な科学的データの分析結果を提供します。
臨床検査学科では、医療の高度化に対応できる臨床検査の知識・技術を身につけることはもちろん、チーム医療の一員として必要な「協働する力」、データを適切に説明できる「コミュニケーション力」を養います。
専門科目では、他大学ではあまり学ぶことができない「画像検査学」の科目を設置。超音波検査、心電図検査、MRIなどに欠かせない画像診断方法を学び、複数の画像から疾患を判断することのできる臨床検査技師を養成します。さらに、最先端の医療技術を学ぶ「遺伝子検査学実習」などの科目を設け、新しい視点を学ぶと同時に、医療の進歩に貢献できるような研究マインドを身につけることのできる環境です。
学内の実習室も最新の設備が整い、分析系実習室・形態系実習室・生理学実習室などそれぞれの領域に分かれて配置され、実践的な学びを後押しします。
さらに、関西圏で唯一、臨床検査学科・臨床工学科・診療放射線学科の3学科を有する大学だからできる、学科連携型「アドバンスプログラム」を取り入れ、早い時期から多学科と一緒に学ぶ環境が整っています。
臨床工学科
「医学」×「工学」で人命を守る医療機器のスペシャリスト、臨床工学技士をめざす
臨床工学技士は医学の進歩につれて高度化する医療機器を、医学的・工学的な知識をもって、安全かつ的確に操作・管理する専門家。
医療の第一線で生命維持管理装置を操り、命をつなぐ重要な仕事です。
臨床工学科では、医学の進歩による医療機器の高度化、医療スタッフが連携して治療を行うチーム医療に欠かせない存在として、病室をはじめ、手術室や集中治療室、救命救急の現場などあらゆる場所とシーンで活躍できる人材を養成します。また人体の構造・機能や各種病態などを把握する「医学知識」と、医療機器の原理・構造を理解する「工学知識」の基礎教育を重視。さらに、両者を融合した「生体工学」の視点(工学的な概念で生体を理解し、生命や病気のメカニズムを明らかにする能力)を身につけます。医療機器の操作技術もバランスよく学び、徹底した基礎力を身につけると同時に、実践の場を意識し、医学診断や治療に有効な手段を提供するための知識・技術を養います。
またあらゆるICTの処理方法や知識を学び、運用できる能力を養成。情報漏洩の危険性やセキュリティ対策に対する知識についても学びます。
さらに、関西圏で唯一、臨床工学科・診療放射線学科・臨床検査学科の3学科を有する大学だからできる、学科連携型「アドバンスプログラム」を取り入れ、早い時期から多学科と一緒に学ぶ環境が整っています。
診療放射線学科
「診断」から「治療」までを担う放射線診療のスペシャリスト、診療放射線技師へ
診療放射線技師とは、医師の指示の下に、X線CT、X線TV、PET、SPECTなどの放射線機器で人体を撮影し、診断に必要な画像情報を提供するのが主な仕事です。放射線を照射してがん治療を行う専門職でもあります。放射線を安全に管理し、高度医療を支える診療放射線技師は、現代医療に欠かせない存在です。
診療放射線学科では、徹底した「基礎医学」教育により、診断に必要な人体の構造や機能について学修。また目に見えない放射線(X線)を用いて撮影し、身体の中を画像化することは、患者さんの病気を特定する重要なデータになるため、画像は”誰が撮っても同じ”ではなく、撮影者の知識と技術がそのまま出ます。さらに画像を評価(読影)する能力も求められます。これらの技術を確実に身につけるため「画像検査」や「画像解剖」について学ぶカリキュラムを数多く配置しています。
なお実習先は、幅広い放射線診療に対応するために必須となる「診断部門」「核医学部門」「放射線治療部門」の3部門がそろった医療機関を、大阪府を中心に確保しています。
さらに、関西圏で唯一、診療放射線学科・臨床検査学科・臨床工学科の3学科を有する大学だからできる、学科連携型「アドバンスプログラム」を取り入れ、早い時期から多学科と一緒に学ぶ環境が整っています。
鍼灸学科(鍼灸コース、スポーツ特修コース)
東洋医学に西洋医学の視点を取り入れ、ほかの医療職と連携でき、臨床力の高い鍼灸師へ
経穴(いわゆるツボ)を鍼(はり)や灸(きゅう)で刺激して治療・予防する東洋医療の鍼灸は、治療院のほかスポーツや美容分野まで多岐にわたり活躍の場があります。
鍼灸学科では、現場経験が豊富な学内教員をはじめ、スポーツ鍼灸・小児鍼灸・レディース鍼灸・美容鍼灸などの分野で活躍している著名な治療家も講師として迎え、実践に即した教育を行っています。また、技術を身につけるだけではなく、東洋医療を科学的根拠に基づいた医療として探求し、個々の患者さんにきめ細かく鍼灸治療法を選択し、指導できる鍼灸師を育成します。また、スポーツ科学も学ぶことができるので、スポーツトレーナーをめざすこともできます。
カリキュラムは、基礎から実践的な学びや最先端の専門分野の学び、さらには独立開業に関するオリジナル科目も用意されています。特にスポーツ特修コースでは、医療系国家資格であるはり師・きゅう師に加えて中学・高校教諭一種免許状(保健体育)も取得することができます。
実習施設は大学附属の鍼灸臨床センターだけではなく、学外でも実施。現場の雰囲気を感じとることで、医療者としてのモラルや使命感を身につけます。
大学院保健医療学研究科
学科・コース
保健医療学専攻 修士課程
保健医療学専攻 修士課程では、医療関連施設や健康増進施設において指導的役割を果たすことができる高度な医療専門職業人の養成を主目的としながら、教育研究機関に職を得た場合にも十分その能力が発揮できる基本的教育研究能力を兼ね備えた人材を養成していきます。
医療科学専攻 博士後期課程
医療科学専攻 博士後期課程では、医療における科学的側面をさらに追究し、将来の医療実践に役立つエビデンス蓄積や技術開発につながる優れた医療活動を主導できる、管理職候補となる人材を養成していきます。
看護学専攻 博士前期課程
看護学専攻 博士前期課程では、看護学分野を教育・研究の対象として深く探求し、より高度な専門的知識とエビデンスに基づく看護実践を志向するために、教育・研究的視点をもち、保健医療福祉関連機関や看護基礎教育機関などにおいて、指導的役割を果たすことができる看護実践者を養成していきます。
看護学専攻 博士後期課程
看護学専攻 博士後期課程では、看護の理論的基盤を探究し、高い倫理観と科学的、学際的視野をもち、自立して研究活動を行い、看護学の発展と、看護の理論化の構築に寄与できる看護学研究者を育成することを目的とします。また、看護学教育の向上のために、看護の理論的基盤に基づく看護学教育の指導的役割を担う看護教育者を育成する。国内外の他分野・多職種と協働し、高度な専門性が求められる保健医療福祉機関等において、高度な専門業務を担う人材を育成します。
助産学専攻科
学科・コース
助産学専攻科
大学卒業後に1年課程で学び、助産師国家試験の受験資格が得られる「助産学専攻科」。
多様化する女性の生き方、妊娠、出産、育児の在り方を尊重した次世代支援のために必要な能力を育成することを重視するカリキュラムが多いのが特徴で、低体重で生まれた赤ちゃんなどをケアするNICU/GCUで実習を行うほか、母子の支援体制、助産師の役割について学びます。
さらに女性のヘルスプロモーションや周産期領域で活用されているアロマセラピーを学び、日本アロマコーディネーター協会認定の「アロマコーディネーター」の資格を取得することもできます。