総合型選抜の概要
志望校は早めに決めましょう!
2000年頃から急速に拡大し、現在では私立大学・短期大学の約8割が実施している総合型選抜。志望理由書をもとに面接を行い、時間をかけて受験生の意欲や学部・学科との相性などを判断していきます。小論文やプレゼンテーション、事前の提出課題などを課す大学が増えています。ただし、選考時期が早く、提出物が多岐にわたる可能性もあるため、安易に総合型選抜に飛びつくことは危険です。
私立大学では一般的に9月以降に本格化し、12月上旬までには結果の出る入試日程ですが、説得力のある志望理由を書くには時間がかかりますし、高校時代の活動も評価に関わってくるため、総合型選抜を考える受験生は早期に対策を開始しなければならない点にも注意が必要です。大学によって実施内容に違いがあるため、入試内容をよく調べ早めに計画を立てましょう。
POINT総合型選抜のポイント~受験生に求められること~
選考方法も大学ごとに個性的――よく調べてから出願先を決めよう!
選考方法は大学ごとにさまざまですが、国公立大学の場合、一次に書類審査、二次に面接(プレゼンテーションや口頭試問も含む)・小論文といった内容が一般的です。一方、私立大学の場合も概ね同様ですが、スクーリング(授業参加型)やグループディスカッションなどを組み合わせることもあります。いずれにしても一次の書類審査で厳しく資質を判断し、二次に進める受験生を少数に絞る大学が多いため、しっかりとした対策が必要です。受験生はその点を十分に考慮してから出願を検討しましょう。
POINT総合型選抜のポイント~選考方法~
- 事前対話型
出願前に事前面談・面接を実施する選考方法です。 - 授業参加型
体験授業、体験入学などへの参加が条件の選考方法です。 - 提出書類+面接型
書類審査と面接を実施する選考方法です。 - 提出書類+実技型
書類審査と実技試験を行う選考方法です。体育や音楽、美術、造形等の学部に見られます。 - 提出書類+学科試験+面接型
書類審査と入学後に必要な学力を問う学科試験、面接を行う選考方法。医・薬・理工系の学部に見られます。 - 提出書類+小論文+面接型
学力試験の代わりに小論文と面接を課して受験生の学力と学部への適性を判断する選考方法です。 - 二段階選抜型
一次に書類審査、二次に面接と二段階に分けて選考する方法です。難関とされる大学や中堅上位の大学に多く見られます。