高校卒業制作展|2023弥栄美術科展
2023年12月8日(金)~10日(日)、神奈川県立相模原弥栄高等学校の「弥栄美術科展」が相模原市民ギャラリーにて開催されました。3年生にとっては卒業制作の発表の場、1・2年生にとっては授業課題作品の展示の場です。
“相模原弥栄高校”は、高校生イラストコンテストの六本木会場と横浜会場で入賞者を多数輩出し、かつて実施していた全国大会*でも全国最優秀作品に選ばれるなどの実績があります。(*各会場の最優秀作品のなかからWEB投票によって全国1位を決定する大会です)
イラコンに参加された生徒さんは、特典のクリアファイルに相模原弥栄高校と書かれているのを目にしたことがあると思います。
もちろん、相模原弥栄高校の生徒さんはイラコンにエントリーする作品だけを日々制作しているわけではありません。「専門家から認められるような絵も描けるようになる」と全日本学生美術展と高校生国際美術展にもチャレンジされ、今年の3年生は両方で団体最高賞を受賞されています。
“すごい作品を作っているんだろうな~““イラコン以外の作品も見てみたいな~“こんな思いから「弥栄美術科展」を訪れることになりました。
しかも今回、先生のお取り計らいで高校生イラストコンテストに入賞したことのある6名の生徒さんにお会いすることもできました。それぞれの卒業作品のテーマやコンセプトについて解説していただき、これからどんなクリエイターを目指しているのかを伺いました。
また、相模原弥栄高校美術科についてもみなさんに伺いましたのでご紹介します。
卒業作品のインタビューはコチラ
みなさんが相模原弥栄高校に入って、相模原弥栄ならではというか、よかったなーと思うところ、後輩たちに是非アピールしたいところを教えてください。
- 施設がいい、環境がそろってる、やれることが多い
- 1年で彫刻とか油絵、日本画とか他にもひと通りやって、それを踏まえて2年から専攻を選べる
- 専攻を問わずやりたいことを先生がサポートしてくださるので、油絵を専攻していたけどコンクールでは日本画を出した子もいるし、イラスト方面でもタブレットなど得意な先輩方もいらして、、、いろんな人がいろんなことをやっているので楽しいしチャレンジしやすい環境
- 3DCG、3Dプリンターなど絵画だけというよりデジタル化もCGとかMacが揃っていて、自由にアプリが使えてアドビのソフトお金かかっちゃうんだけど学校だと気軽に使えて設備が整ってる
- どの先生も寄り添ってくれて親身になんでも聞いても答えてくれるし、最後まで面倒をみてくれて優しい
- ほんとに優しい
先生との距離は近い?
- だいぶ近い!
- 怖い先生はいない
- いつでもしゃべれる
先生は何人? 生徒は1クラス何人?
- 美術の先生は非常勤の先生も含めて11人くらい。クラスは39人1学年1クラス
- 専攻ごとに専門の先生がいる。芸大出身の日本画の先生がいたり、彫刻の先生がいたり、各々の専門に先生がついてくれてるのでチャレンジしやすい
- 専門の先生がいるからアドバイスの視点も違うので自分の視野も広がる
美術の授業はどれくらいあるの?
- 1年のときは金曜ぜんぶ美術、水曜5・6限も美術、実技だけでなく美術概論もあって、2年生になるとほとんど毎日美術の授業が2時間以上はある。1日の1/3以上が美術の授業。だんだんその割合が増えていって、3年になると月曜は4時間つづきの美術、火曜なし、それ以外全部美術の授業がある
- 3年になったら勉強の科目減るからなお多く感じる
美術科の生徒は美術部にみんな入ってる?
- 一応(笑)
- 形式上(笑)
- 美術部には普通科の生徒もいて兼部している子もいる
- わたしはダンス部にも入ってました(笑)
こういうことをあらかじめ知ったうえでみなさんは相模原弥栄高校選んで入ったんですね。
- そうですね
他にも県内で美術できる高校あると思うんですけど、弥栄が一番かな?
- そうですね
たくさんの情報ありがとうございました!充実した高校生活を送られている様子が言葉のなかから感じられますね☆彡
相模原弥栄高校が気になるという中学生のみなさん、是非参考にしてみてください。
インタビューのなかで「美術部には普通科の生徒もいる」とありましたが、高校生イラストコンテストに入賞した普通科の生徒さんがいらっしゃるのでご紹介します。
弥栄美術科展には参加されていませんが3年生の生徒さんで、2大会で入賞しています。
卒業制作のいくつかをご紹介!全体の雰囲気も
ここからは1・2年生の授業課題作品
この作品は気になりましたーーーー。美術史の授業でなりきり絵画という課題だったようです。ミケランジェロの「最後の審判」ですね。ほかにもたくさん!みなさんはもとの絵が何か分かりますか??
ちなみにもねくんはラファエロの「小椅子の聖母」が好きです。フィレンツェに行った際はウフィツィ美術館だけでなく、ぜひパラティーナ美術館も行ってみてください!
素描、ビジュアル、映像表現、日本画、油絵、タイポグラフィ、美術概論、、、たくさん展示されています。
テーマは「4H=4B」。B系鉛筆のように柔らかく色濃く、H系鉛筆のように固い芯の通った仲間。鉛筆デッサンのように、それぞれ個性もありながら、互いを生かし合う美術科の生徒の「色幅」が表されていました。
この美術展を見逃さなくてよかったです。相模原弥栄高校のみなさん、ありがとうございました!
東京造形大学さんからお花も届いていました✿