■⼼とからだのトータルケアをめざす
宝塚大学看護学部ではアート(芸術)にかかわる体験的な学習を取り入れて看護師に不可欠な「豊かな人間性」を育てています。心を動かす体験を積み重ね、五感を研ぎ澄ませて、看護の対象者に対する些細な変化を察知できるような能力「豊かな感性」を育み、身につけていきます。そして、自己を表現するのが「芸術」、痛みや苦しみを抱えている他者に対する表現が「看護」と捉え、今、医療現場で求められる、患者さまのQOL(クオリティ・オブ・ライフ。⽣活の質)の向上、相手を全人的に理解する「ケアリング」にアートの力を活用していくことをめざして、学びを深めます。
■災害時に看護師に求められる看護を学ぶ
宝塚大学看護学部では、4年次生のカリキュラムに災害看護の授業を設置。
災害看護とは被災した方の命や健康生活への被害を極力少なくし、生活する力を整えられるようにする活動。災害看護にあたり看護師には、災害急性期から刻一刻と変化する被災者の健康状態を的確に把握することや、元の生活に戻れるまでの心のケアなど、災害に関する知識や技術、多職種との連携が必要とされます。被災者の健康状態を的確に把握し、必要な救急医療を行うことはもちろん、被災地での生活における心のケアなど、長期的に被災者を支えることも災害看護には求められます。災害とは何かを知ることから始まり、災害時に必要な看護の知識を広く学びます。
■グローバル社会と多様性の時代を⽣きる⼒の育成
「⾃律的かつ創造的に思考し⾏動できる⼈材の育成をめざす」ことを目標とし、授業では学内演習やアクティブラーニングを多く取り⼊れています。看護学は、正解のない問題を取り扱うことが多い学問であり、⾃分なりの「問い」や「答え」を⾒出す⼒と倫理的かつ論理的な思考を養えるように学習から学問への学びに転換しています。また、情報通信技術(ICT)を活用し、コミュニケーションの取り方、倫理面の理解といった情報資源の取り扱いや情報資源の活用などを正しく理解することを学習します。さらに臨床現場での日々開発される高度医療に対しての対応力も必須となるため、看護学演習においては「シミュレーション教育」を充実させ、必要な基礎的能力を強化します。
更新日:2025年3月4日